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道路陥没で深さ約10メートルの穴にトラックが転落 北海道でも過去に同様の陥没で犠牲者が…探査して老朽化した管を見つけ出す必要性を専門家は指摘

北海道放送 2025年1月29日 20時47分

埼玉県八潮市で突然、道路が陥没し、走っていたトラックが転落した事故。

運転手は、今も救助できない状態ですが、このような陥没事故は北海道内でも、決して他人事ではありません。

28日、埼玉県八潮市で道路の陥没事故。

直径約5メートル、深さ10メートルの穴にトラックが転落し、運転手はいまも救助されていません。

現場付近では、29日未明に新たな陥没も発生し、付近の住民が避難するなど被害が広がっています。

埼玉県は「下水道管が腐食し穴ができ、土砂が押し流され、空洞ができた可能性がある」としていますが、道路工学に詳しい北海道科学大学の亀山修一教授は、今回のような大きな陥没ができるのは稀と話します。

北海道科学大学 道路工学 亀山修一教授
「通常は下水管などの管に、ヒビ割れが出来て、道路の材料とかが、管の中に吸い出されるというのが通常なんですよね」

「今回は管がヒビ割れて、そこから水が出て土砂を流していった形だと思います。だから規模がちょっと違うんだと思うんですけれど」

陥没は、北海道内でも起きています。

2021年には、三笠市の道道で、道路が陥没して出来た穴に乗用車が転落。3人が重軽傷を負いました。

地下の古い排水管が壊れ、土砂が流れ出たためとみられています。

2009年には、胆振地方の安平町のゴルフ場に穴があき、プレー中の女性が転落して死亡。

2015年には、道東の中標津町で町道が陥没し、乗用車が転落する事故がありました。

北海道科学大学 道路工学 亀山修一教授
「(道路)探査して悪いところを出す。土木のインフラは全部そうだが、高度経済成長のときに作られたものなので、結構老朽化しているので、徐々にそれを新しいものに交換する(必要がある)」

道路を管理する開発局と道、札幌市は毎年、道路の空洞調査を行っていて、今回の埼玉の事故を受けての緊急点検は現状、予定していないということです。

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