夫婦別姓を民法などで認めないのは憲法違反だとして、札幌市の男女が国を訴えた裁判の第2回口頭弁論が開かれました。
国会でも高まる「選択的夫婦別姓」の議論。進展は見えるのでしょうか。
札幌市に住む事実婚の夫婦、佐藤万奈(38)さんと西清孝(32)さんです。
2人は、夫婦別姓を認めない現在の民法や戸籍法が「婚姻の自由」などを保障した憲法に反しているとして、国に合わせて100万円の損害賠償を求めています。
これに対し、国は「現在の制度には合理性がある」などとして請求棄却を求め争う姿勢を示しています。
2024年10月の初弁論では、原告側が2人の意見陳述を求めましたが札幌地裁は許可せず。
31日の第2回口頭弁論でも、原告側が「当事者の生の声を聞いてほしい」と意見陳述を求めたものの、地裁は「特段の有益性が認められない」として初弁論と同様、認めませんでした。
原告 西清孝さん(32)
「有益性がないということは絶対にないと思うので(地裁は)どこかで考えを改めていただけたら」
原告 佐藤万奈さん(38)
「準備書面の量がすごく多くて、これでもかというほど出していて。国は何か反論することがあるのかなといつも思っている」
「夫婦別姓」についてマチの人は…。
既婚
「(夫婦別姓は)一つの選択肢として「あり」なのかな。その人の生活スタイルしだい」
既婚
「(結婚したときに)今ほど話題になっていなかったし、深くは考えなかった」
(Q.選択的夫婦別姓が成立したら姓を変える?)
「今は不自由がないので、変えないかもしれない」
次回の口頭弁論は6月11日の予定です。
森田絹子アナウンサー)
石破総理は27日、国会の代表質問で「選択的夫婦別姓」の導入について問われ、「国民の関心が非常に高いテーマであり、いつまでも先延ばしにしていい問題ではない」と答弁しました。
堀啓知アナウンサー)
「結婚した夫婦の姓をめぐっては最高裁が、2015年と2021年に「現在の制度は憲法違反ではない」との判断を示しました。
いま、この問題について改めて関心が高まっている中、今回の裁判の行方が注目されます。