節分と言えば、2月3日のイメージが強いと思いますが、今年の節分は、あさって2月2日です。
堀内大輝アナウンサー
「オイシイ恵方巻はあるか?ということで大丸札幌店にやってまいりました。あすから恵方巻の店頭販売が始まるということです」
今年も始まった恵方巻商戦。札幌の百貨店も力が入ります。
大丸札幌店 営業3部 大山里奈さん
「今年は定番と海鮮・肉に加えて豪華恵方巻ということで、豪快に巻いた恵方巻を用意した」
野菜とローストビーフの恵方巻に、マグロやタイなど15種の海鮮が入った恵方巻。
私が注目したのは「ずわい豪快巻き」です。
堀内大輝アナウンサー
「すごいボリューム、ずっしり。無病息災を願っていただきます」
その年ごとの縁起がよいとされる方角=恵方を向いて、黙って願い事をしながら巻き寿司を食べる「恵方巻」。
今年の恵方は「西南西」!
ちゃんとおいしくいただきました!
そもそも北海道内では、いつから恵方巻の風習が始まったのでしょうか。
さらに今年の節分は、どうして2月3日ではなく、2日なのか。
「節分」にまつわる疑問を、もうひとホリします!
「節分」といえば、病や災いを追い払い、福を呼び込む「豆まき」が定番ですが…。
伊藤亜衣記者
「ずっしり重たいです、いただきます」
もうひとつの定番が、この「恵方巻」です。
「恵方巻」が誕生したのは江戸時代から明治時代にかけてで、大阪の「丸かぶり寿司」がルーツといわれていますが、北海道内では、いつから食べられるようになったのでしょうか。
映像は、いまから26年前、1999年の北海道神宮です。
行われていたのは、恵方巻のルーツとされる「丸かぶり寿司」の無料配布。
その数、なんと1000本!受け取った人たちは、その場で恵方を向いて巻き寿司を頬張っています。
当時、イベントに協賛したという、のりメーカーに話を聞くことができました。
ホッカン 拝野智治執行役員
「開始時間が、もし8時からだとすると、(人が)6時ぐらいにもう並んでて、(丸かぶり寿司を)もらえる・もらえないで、けっこう殺気立っていた感じは覚えている」
イベントを手伝った経験がある拝野さんは、始まった当時、「恵方巻」はほとんど認知されていなかったと話します。
ホッカン 拝野智治執行役員
「当時、恵方巻は、のり業界でも知っていたけど大阪が発祥で、まだ大阪でしか盛り上がっていない行事だった。恵方巻を広めていきたいという活動の一環として、北海道神宮で恵方巻を無償配布することを始めたと聞いている」
イベントは、2007年頃に終了しましたが、コンビニなどでも売られるようになり「節分の恵方巻」は北海道内に広がりました。
ホッカン 拝野智治執行役員
「この恵方巻ができたおかげで多分1日でいうと、のりの出荷が一番多い日になっている状況。(節分は)われわれにとって、ある意味一番忙しいイベント」
一方、2月3日というイメージが強い「節分」。しかし今年の「節分」は、1日早い2月2日です。
実は、4年前の2021年も2日だったのですが…。
国立天文台 暦計算室 柴田雄研究技師
「これからしばらくの間はうるう年の次年に、節分が2月2日になる年がやってくる周期」
日本の暦を決めている国立天文台の柴田雄研究技師によりますと、節分の日にちが変わるのは、暦の計算の中で誤差が生まれるためです。
地球は太陽の周りを一周するのに、365日と6時間弱で公転しています。
4年に一度、「うるう年」に1日足すことで暦のズレを調整していますが、これだけでは完全にズレを解消できないため、節分の日が、「2月3日」の前後に変わることがあるのです。
国立天文台 暦計算室 柴田雄研究技師
「2100年より少し前だと、うるう年関係なしに2月2日がメジャーになる時期がやってくる」
堀内大輝キャスター)
1984年までは、4年に1度、2月4日が「節分」でした。
ただ1985年から2020年までの35年間は、ずっと2月3日が続いてました。ですので、最近は、2月3日といえば「節分」というイメージが強いと思います。今後は、約30年間は、4年に1度、2月2日になっていくということです。
今年の「節分」は、あさって2月2日です。