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【すすきの首切断】浴室で頭部を見せられ「地獄がここにある」田村瑠奈被告の父修被告の裁判で母浩子被告、娘の内心わからず『すごいね』

北海道放送 2025年2月1日 17時20分

2023年7月、札幌市の歓楽街すすきので、当時62歳の男性がホテルで殺害され、首を切断された事件で、殺人ほう助などの罪に問われた医師の田村修被告(61)の裁判員裁判第5回(1月29日)、第6回(1月30日)公判が札幌地方裁判所で開かれました。

第5、6回公判には、修被告の妻で死体遺棄ほう助などの罪に問われている浩子被告(62)が弁護側の証人として出廷し、殺人などの罪に問われている娘の瑠奈被告(30)に対して普段から無理に介入しないようにしていた関係だったと明かしました

◆中学から不登校、18歳からひきこもりに
浩子被告は、瑠奈被告は中学校から不登校になり、18歳ごろから自宅に引きこもっていたと説明。小学5年ごろには、家庭教師をつけたり、小学6年のときには子どもたちだけのオーストラリア旅行に行かせたりするなど「一般家庭と同じく、しつけたつもり」と証言しました。

◆「瑠奈は死んだ」
瑠奈被告を“お嬢さん”と呼ぶ理由について浩子被告は、瑠奈被告が18歳ごろ「瑠奈は死んだ」と言い始めたため、「間違えたら怒るので便宜上そう呼んだ」と説明しました。

◆「愛する人と同じ顔になりたい」と口から耳にかけて自傷行為
浩子被告の証言によりますと、瑠奈被告には自傷行為があったということです。18歳の頃には「ジェフという愛する人と同じ顔になりたい」という理由で、口の端から耳にかけて切ることもあったと明かしました。

◆瑠奈被告の中に「シンシア」「ルルー」「ベイビー」など
瑠奈被告は18歳のころから、自らを「シンシア」「ルルー」「ベイビー」などと名乗るようになり、浩子被告が誕生日にケーキを作って祝おうとしても「瑠奈ではない」と拒否されたと振り返りました。

◆性的トラブルがあった相手と再会することについて
浩子被告の証言によりますと、性的トラブルがあった男性に対し瑠奈被告は「怒っていたが、日に日に、謝ってほしい」に変わって行ったということです。そして瑠奈被告が男性と再会することについて浩子被告は「自主的に決めて来た行動を尊重した」と説明しました。

また浩子被告は、普段の瑠奈被告との接し方について「激しく怒ると止められず、自分で自分に燃料を投下するように怒るので、離れて落ち着くのを待った」などと話し、瑠奈被告の精神状態が不安定になり「ちょっと出て行って」と言われた際には、修被告と外で待つなど介入しすぎないよう接していたことを明らかにしました。

◆「頭を持って帰って来た」
事件のあと、帰宅した瑠奈被告は普段と変わらない様子で「頭を持って帰ってきた」と説明。浩子被告は「気持ち悪いことを言ってるな」と感じたものの「何のことを言っているのだろうと。人を殺したとは考えませんでした」と述べました。

◆浴室で切断された頭部を見せられ「地獄がここにある」
その後、瑠奈被告から「ちょっと来てみて」と言われ、浴室で切断された男性の頭部を見せられた時には「地獄がここにある」感覚だったと振り返りました。浩子被告は「娘の内心が分からなくて、これ以上壊れないように、動揺してないように振る舞った」と話し、「すごいね」と一声かけたかもしれないと述べました。

◆事件後も普通の生活
警察がすぐに来るだろうと思っていた浩子被告は「異常すぎることをしているけれど、一見落ち着いている娘をそのままにしよう」として自ら警察に通報することは考えなかったと説明しました。

一方、検察側は浩子被告に対し、瑠奈被告が事件前に男性とトラブルになり「絶対に見つけて仕返しをする。殺してやる」と言ったのではないかと指摘すると、浩子被告は「そういうことだ」と認めました。

父親の修被告の次回公判は、来月4日の予定です。

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