外国人観光客に人気のニセコで、滞在先のホテルに大麻リキッドを郵送し密輸しようとしたとして、46歳のオーストラリア国籍の男が逮捕されました。
麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたのは、オーストラリア国籍の会社役員、トッパー・デビッド・アンソニー容疑者(46)です。
アンソニー容疑者は去年12月30日、大麻リキッドの入った郵便物をオーストラリアから北海道倶知安町に国際郵便で送り、密輸しようとした疑いが持たれています。
函館税関によりますと、1月1日、東京税関の検査で、職員が、オーストラリアから届いた国際郵便の中に大麻リキッド、約0.71グラムを発見。
捜査を引き継いだ函館税関が、1月6日、「輸入されたもので不審なものがある」と警察に通報しました。
警察と函館税関が合同で捜査をすすめ、受取先になっていた滞在中のホテルで、1月13日朝、アンソニー容疑者を逮捕しました。
警察によりますと、アンソニー容疑者は、1月2日から中旬まで、ウインタースポーツのため、家族と一緒に倶知安町に滞在していたということです。
警察の調べに対し、アンソニー容疑者(46)は「私のものに間違いありません」と容疑を認めた上で、「輸入した薬物は自分で使用する目的だった」という趣旨の供述をしているということです。
警察と函館税関が、裏付け捜査を進めるとともに、余罪についても調べています。