3年前、北海道帯広市で、元同僚の女性教諭を殺害した罪などに問われている男の、やり直しの裁判員裁判が3日から始まり、被告側は、1審と同じく殺人よりも法定刑の軽い『同意殺人罪』の適用を主張しました。
高校教諭だった片桐朱璃被告(38)は2022年5月、帯広市で元同僚の宮田麻子さん(当時47)の首を車のシートベルトで締めて殺害するなどした罪に問われています。
1審の裁判員裁判では『同意殺人罪』が適用され、懲役6年6か月の判決が言い渡されました。
しかし、控訴審で札幌高裁は「1審判決は宮田さんの心理状態などを総合的に検討する視点を欠いていて不合理」として、審理を釧路地裁に差し戻していました。
3日のやり直しの裁判員裁判で片桐被告側は「やったことについては間違いありませんが、同意があったと認識していた」と改めて主張しました。
一方、検察も1審と同じく、宮田さんは一緒に死んでくれると思い殺害に『同意』したが、片桐被告は初めから死ぬつもりはなかったなどと指摘しました。
やり直しの裁判は7日に結審し、判決は20日に言い渡される予定です。