“「日本一寒いマチ”、北海道十勝地方の陸別町で、担い手不足を乗り越え、2年ぶりに『しばれフェスティバル』が復活しました。
美味しそうなバナナも…
「カチカチ!」
濡れたタオルもごらんのとおりカチカチです。
1日、北海道陸別町で開催された『しばれフェスティバル』。
冬の厳しい寒さを逆手に、マチをPRしようと陸別町で1982年から始まった一大イベントです。
砂川からの参加者
「こんなに寒いとは思わなかった」
東京都のテレビ局が生中継するほど注目度は全国区です。
しかし、知名度が上がる一方で、去年は祭りを運営する実行委員会のメンバーが足りず、開催を見送りました。
実行委員長 本田学町長
「(寒さの町という)町づくりの原点である、このイベントだけは、絶対にやめるわけにはいかなった。もう一度チャレンジしようと」
イベントの復活を目指し、町民に呼びかけたところ、実行委員とボランティアあわせて100人以上、例年と同じ規模の人数が集まりました。
実行委員(初参加) 杉本翔さん
「(去年は)少し寂しい気持ちもあった。ずっと陸別に住んでいるので、いつかは(実行委員に)参加しようと思ってたのでいい機会だった」
名物は“氷のかまくら”に宿泊して、一晩を過ごす『人間耐寒テスト』。
しかし、暖冬の影響で、かまくらが倒壊するなど、会場の設営は難航。
目標の50基には届かなかったものの、46基の“氷のかまくら”を完成させ、全国からおよそ130人が参加しました。
帯広からの参加者
「このジャンパーと、黒い薄いダウンの下にパーカーを着て。6枚着てますね」
狭い入り口から“かまくら”の中に入ってみると…。
鳥取県からの参加者
「(中は)思ったより高さあるし、広いなと思いましたね。飲めるだけ飲んで、気づいたら朝になってほしいなと思う」
夜中になると、気温はさらに下がり…。
田中未来記者
「午前0時を過ぎました。頬がヒリヒリと痛むような寒さが続いていますが、現在の気温はマイナス14度です」
そんな中でも、みなさん、グッスリと眠っています。
午前6時半すぎ、会場の気温はマイナス18度を記録し、たき火で暖をとる人の姿も目立ちましたが、参加者全員が過酷なチャレンジを完走しました。
苫小牧からの参加者
「寒いけど、楽しかった」
「来年はもういいかな」
(Q.娘さんはまた来たいって言ってましたよ)
「本当?じゃあちょっと考えます。ちょっとキツイね」
思いはさまざまですが、参加者たちは極寒の世界を楽しみました。