札幌市ススキノのホテルで男性が殺害され首を切断された事件で、逮捕・起訴された親子3人のうち父親の裁判員裁判は7回目を迎え、被告人質問で父親は娘の犯行について「理由を聞くのを諦めてしまった」と語りました。
2023年7月、札幌市ススキノのホテルで男性が殺害され、頭の部分が持ち去られた事件では、田村瑠奈被告ら親子3人が逮捕・起訴されています。
4日は殺人や死体遺棄などを手助けした罪に問われている父親の修被告に対する被告人質問が行われました。
修被告は、瑠奈被告が持ち帰った男性の頭の部分を損壊する様子を、自宅で撮影したとされていますが、弁護人から頭の部分を初めて自宅で見たのはいつかと問われると、「事件の報道があった7月3日から、撮影が行われるまでのどこかとしか言えない」と話しました。
その際、なぜ瑠奈被告に理由を聞いたりしなかったのか問われると、「うーん」と少し悩んだ後で次のように答えました。
「普段から通常の親子関係としての会話が成立しづらく、聞いても理解可能な答えが返ってくるとは思えなかったので、聞くことを諦めてしまった」
さらに、瑠奈被告が犯行に至った理由は何だと思うかと問われると、「精神的な問題が、相当影響しているのではないかと思います」と話しました。
裁判は5日も開かれ、検察側の被告人質問などが行われます。