低気圧の通過に伴って北海道東部を中心に記録的な大雪となりました。十勝地方ではライフラインにも影響が出ています。
午前9時までの24時間に124センチの雪が降った帯広市。1日で100センチ以上の雪が降ったのは55年ぶりです。
HBCのカメラマンの取材車もひと晩であっという間に雪に埋まりました。
ナギーブ モスタファ記者
「駐車場が完全に雪で埋まっていて、私たちの車がもはやどこにあるか分かりません」
出勤する人
「仕事に行けるかどうかわからない」
車を掘り出して出発しようとするも、スタックして身動きが取れません。
ナギーブ モスタファ記者
「JR帯広駅の裏にある大きな市道ですが、道路が雪で埋まっていて、トラックが動けずに除雪作業しています」
歩いて出勤する市民
「(こんな大雪の経験は?)そんなこと経験したことない」
大雪の影響で、北海道東部を中心に小中学校315校、高校45校が臨時休校しました。
帯広市内は道路の除雪が追いつかず、あちらこちらで車が立往生しました。
大内孝哉記者
「車道の真ん中なんですが、車が1台そして奥に2台と動かなくなってしまっています」
大内孝哉記者
「コンビニエンスストアは現在営業していません。店内は暗くなっています」
帯広市のホテルに宿泊中の観光客が撮影した映像では、コンビニエンスストアの棚から商品が無くなり、臨時休業する店も出ています。
また、交通へも影響が。
JRは4日、これまでに112本が運休しました。
5日は、札幌と帯広・釧路を結ぶ「特急とかち」と「特急おおぞら」。根室線の新得と釧路の間で終日運転見合わせが決まっています。
また、十勝バスと北海道拓殖バスは、帯広市内や近郊を走る路線バス全便が4日、終日運休。
2社は、5日も全便の運休が決まっています。
帯広市によりますと、通学路の除雪が間に合わないため、市内のすべての小中学校は、5日も臨時休校することを決めました。
道東の雪のピークは過ぎましたが、5日にかけて気温が上がるため、屋根からの落雪や路面の変化などに注意が必要です。
堀啓知アナウンサー
「大雪に見舞われた帯広市には、ナギーブ記者が取材しています」
▽ナギーブ モスタファ記者 中継リポート
「JR帯広駅近くに来ています。日が出た時は暖かさもあり、積もった雪がだんだんと解けていましたが、いまは寒さを感じています」
「駅の近くの道路は片側が2車線で、普段は交通量の多い道路ですが、いまはほとんど車通りがありません。私たちは今朝、日が昇る前から取材を始めましたが、その時は周辺の道路を含め雪がかなり積もっていて、スタックする車が何台もあり、通行もままならない状態が続いていました。1時間ほど前からようやくスタックした車を見なくなり、路面は凹凸があるものの、車が行き交うことができるようになりました。一方で、コンビニや飲食店では、仕入れが届かず臨時休業をしたり、郵便局では配達業務を停止するなど物流の影響が回復するには、もう少し時間がかかりそうです」