東京商工リサーチによりますと、北海道仁木町の青果物卸業者「有限会社 仁木ファーム」が1月29日付で、破産開始決定を受けたことがわかりました。
負債総額は約1億1200万円です。
「仁木ファーム」は、1932年4月にリンゴ問屋「坂東商店」として創業し、1991年に法人化した青果物卸業者で、法人化と同時に農業法人も立ち上げ、青果物の生産も開始していました。
1994年4月には、小売店舗「フルーツファクトリー」を開設し、シフォンケーキやアップルパイの販売も手がけ、青果物の生産から、菓子製造・販売に至るまでの一貫体制を構築しました。
1998年8月期には、売上高約2億5600万円を計上したものの、その後は、果樹・農産物の収穫状況や相場によって売上高が一進一退となり、収益面も低調な状況が続いたとみられています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大によって、店舗の売り上げが激減したほか、2023年10月に創業者が死去したことなどから、2024年4月には小売店舗を他社に移管。
その後、資金繰りが限界に達したとして、札幌地裁小樽支部より破産開始決定を受けたとみられています。