おととし9月から去年5月下旬まで、北海道小樽市で、法律で定められた定期検査を受けずに遊覧船を運航したとして、小樽海上保安部は5日、運航会社社長のロシア人男性を書類送検しました。
船舶安全法違反の疑いで書類送検されたのは、遊覧船の運航会社社長で52歳のロシア人男性です。
男性は、2023年9月23日に船舶安全法に定める定期検査の受検期限を迎えたにも関わらず、検査を受けないまま、2024年5月25日までの8か月間、121回にわたって乗客を乗せて遊覧船を運航した疑いが持たれています。
小樽海上保安部によりますと、男性が運航していた遊覧船「汽船RXA(アールエックスエー)」という小型船は定員12人で、小樽市内の観光スポット「青の洞窟」をめぐるコースなどを運航していました。
2024年5月25日の小樽海上保安部の立ち入り検査で発覚し、取り調べに対し、運航会社社長の52歳のロシア人男性は容疑を認めたうえで「検査を受けなくてはいけないことはわかっていた」というを趣旨の供述をしているということです。
定期検査では、船の安全設備や救命設備、無線設備など運航に必要なものがチェックされ、本来、定期検査は6年ごと、それとは別に中間検査を6年ごと受ける必要があったということです。