北海道小樽市を代表する観光スポット『おたる水族館』をもじった、ユニークな商品がジワリ…人気です。
商品の誕生には、地域の障害者たちの経済的な自立を助けるという思いもありました。
海の生き物がデザインされた缶詰。中に入っているものがちょっと変わっています。
中から現れたのは岩場でサケをくわえたトドに…、ちょっと間抜けな表情のフウセンウオ。5センチほどのフィギュアです。
『おたる水族館』の動物たちが入った、その名も『おたる水族缶』。企画したのは、小樽市で病院などを運営する北海道済生会です。
『おたる水族館』と、小樽市を代表する企業『北海製缶』に呼びかけ、コラボレーションが実現しました。
フィギュアの原型は「おたる水族館」の獣医が、動物たちの生き生きとした表情までを粘土で再現。
それをデータ化し、3Dプリンターで複製しました。
製造を担うのは「済生会」が運営する就労継続支援事業所に通う障害者たちです。
事業所の障害者たちは缶にフィギュアを詰めたりラベルを貼ったりして商品を完成させます。
支援事業所に通う人
「楽しいですね、やりがいのある仕事です」
北海道済生会 土屋浩大さん
「障害者の賃金は一般の方より、ちょっと低いという傾向にありまして、販売利益は、障害者の方々の賃金に反映できればいいよね…ということで作るに至りました」
「小樽の新しいお土産ということで、手に取っていただいて、いろんな方に広めていただきたいなと思っています」
価格は1個1000円で「ウイングベイ小樽」にある「支援事業所」などで販売しています。今後、ペンギンやアザラシといった新たな仲間も加わる予定だということです。