札幌市ススキノのホテルで男性が殺害され首を切断された事件で医師の父親は、5日の裁判で、自分は遺体には触れていないと語り犯行を手助けする意思はなかったことを主張しました。
おととし7月、札幌市・ススキノのホテルで男性が殺害され、頭の部分が持ち去られた事件では、田村瑠奈被告(30)と母親の浩子被告(62)、父親の修被告(61)の親子3人が逮捕・起訴されています。
8回目の5日の裁判でも、殺人や死体遺棄などを手助けした罪に問われている父親の修被告(61)に対する被告人質問が行われました。
弁護人から瑠奈被告が自宅の浴室で損壊行為を行っている際に、修被告が持っていたペンライトで照らしていたことについて聞かれると…。
修被告
「撮影に使ったビデオのピントを合わせるために照らした。(瑠奈被告の)作業がやりにくいから照らしたわけではない。カメラが回っていない間も、自分は遺体のどこにも触っていない」
続く午後からの検察側からの質問で、事件の数週間前に被害者と再び会うと言った瑠奈被告に対し、なぜ会わないようとがめなかったか問われると、こう答えました。
修被告
「長く引きこもりで一人で何もできない娘が、一人でクラブに入ってアポまで取った。それが好ましくないことであっても、とがめることはできなかった」
裁判は、6日も開かれ検察側の被告人質問が続きます。