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【大雪】“坂の街”の豪快な雪処理 真冬の小樽港でショベルカーがド派手にバシャバシャと海を撹拌 春には浚渫作業でクリーンに 北海道小樽市

北海道放送 2025年2月6日 13時59分

全国各地が記録的な大雪に見舞われている中、北海道小樽市では豪快な雪処理作業が行われています。

ド派手に水しぶきをあげながら、海水をバシャバシャとかき混ぜるショベルカー。

北海道の小樽港中央ふ頭の2月5日の光景です。一見すると、とても危なっかしく思える勢いの激しさです。

このショベルカーによる“海の大撹拌ショー”は、小樽市では『真冬の風物詩』としてよく知られています。

“坂の街”の小樽市は、山が迫る地形のため平らな土地の確保が難しいため、小樽市は雪堆積場として小樽港の中央ふ頭を開放しています。

小樽市によりますと、中央ふ頭には、1シーズン200万立法メートルほどの雪が運び込まれるということです。

大量の雪であっても、海水に溶けてくれるはずと考えがちですが、ここは凍てつく日本海の港。そう簡単にはいきません。

捨てられた雪は、海水温が低い真冬の海では、なかなか溶けてくれないのです。

放っておけば、港の海水は、シャーベット状に凍りついてしまいます。

そこで、複数のショベルカーが、港の岸壁近くに並び、アームを動かし、海をバシャバシャと撹拌させることで、雪が海に早く溶けるというわけです。

ただ、運び込まれる雪には、路上に撒かれた滑り止め用の砂なども混ざっているため、毎年春から夏にかけて、浚渫(しゅんせつ)作業をし、海底にたまった土砂やごみを取り除いています。

日本海沿岸の“坂の街”小樽ならではの、真冬の“海の大撹拌ショー”。

積雪が1メートルほどあったこの日も安全第一で、作業が進められていました。

・北海道小樽市(2025年2月5日撮影)

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