2月1日午後、北海道北部の美深町のJR宗谷線で、線路を除雪していたラッセル車が、線路に投げ込まれた雪で急停止するトラブルがありました。
トラブルがあったのは、美深町のJR宗谷線で1日午後1時ごろ、除雪していたラッセル車の運転士が、投げ込まれた雪で線路に雪山ができているのを確認し、運転を急停止しました。
このトラブルでけがをした人はおらず、ラッセル車は、安全を確認し16分後に運転を再開しました。
関係者によりますと、当時、現場周辺には、カメラを構えた鉄道ファンが複数人いて、線路に立ち入ったり、線路に雪を投げ入れたりした形跡が認められたということです。
雪山は、鉄道ファンがラッセル車を撮影するために、わざと線路に投げ入れた可能性があり、JR北海道は警察に相談し、沿線のパトロールを要請したということです。
またこの日、美深町の現場から北に約40キロほどの中川町でも、線路に投げ込まれた雪が見つかりました。
周辺を警備していたJR職員が、近くにいた鉄道ファンに「雪を投げたか」と確認しましたが、鉄道ファンは、雪を投げ入れたことを認めなかったため、JR職員は注意にとどめたということです。
雪煙りを上げて宗谷線を走行するラッセル車は、鉄道ファンの間で「宗谷ラッセル」と呼ばれ、名寄市や美深町は格好の撮影ポイントとして、全国からファンが集まっているということです。