多くの問題が明らかになっている札幌の動物園『ノースサファリサッポロ』。そこにまた、新たな事実が明らかになりました。
運営会社が2020年、中小企業庁が行うコロナ後の事業再構築のための補助金を申請し、採択されていたのです。その金額、6000万円。
「動物園のワーケーション空間貸出事業」に対して給付されていました。
「ノースサファリサッポロ」をめぐっては、無許可で施設を建設し20年にわたって営業してきたことから、札幌市が運営会社に対し施設の撤去を求めています
。
運営会社が受け取った補助金の公募要領には、法令に違反する恐れのある事業については「不採択」や「交付取消」の対象になると定められています。
違反状態で補助金が申請されたことについて、中小企業庁はHBCの取材に対し「個別の案件には答えられない。法令違反があったのであれば、必要に応じて調査をするよう監督する」として、運営会社への対応を取ることに含みを持たせました。
運営会社は来週、札幌市に施設の撤去計画を提出する予定で、最終的には施設の中に150あまりある建物すべてを撤去する方針だということです。