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「来週も乗っていける」前日得点圏で2度凡退の巨人・岡本和真が初回先制V二塁打

スポーツ報知 2024年6月24日 5時20分

◆JERA セ・リーグ 巨人4―3ヤクルト(23日・東京ドーム)

 打たねばならないところで打つ。岡本和が4番の仕事を果たした。両チーム無得点の初回2死三塁。ヤフーレの初球、真ん中高めに浮いた141キロチェンジアップを逃さなかった。強烈な打球音と割れんばかりの大歓声が白球の行方を告げる。ライナーで左中間フェンスを直撃する先制の適時二塁打だ。「甘く入ってきた球をうまくコンタクト出来たと思います。先に点が取れて良かったです」。この一打が決勝点。2連敗中の重苦しいムードを魂の一振りで吹き飛ばした。

 好機で燃えないはずがなかった。22日の同戦(東京D)で完封負けを喫した。岡本和は1安打を放ったが、得点圏で迎えた初回と3回の打席でいずれも凡退。「チャンスで打ててない。チャンスで打てばチームとしてもプラスになる」。主軸として期する思いを抱いて臨んだ試合の最初のスイングで完璧に捉えた。1打席目での安打は5月11日のヤクルト戦(神宮)以来。こだわりを常々口にする打点もリーグ3位の37に伸ばした。

 試行錯誤しながら本来の姿を取り戻してきた。6月は18打席連続無安打を経験するなど苦しい時間を過ごしてきたが、ヤクルトとの3連戦では全試合でHランプをともすなど、直近6試合連続安打だ。試合前練習で行う止まったボールを打つ置きティーでは、球の位置を状態に応じて変化させるなど工夫を凝らす。「いろいろ試しながらやってます」と、この日は打席内での立つ位置を通常よりも前(投手側)にするなど調整して、結果に結びつけた。

 チームは競り勝ち、本拠地でのヤクルト戦の連敗も5でストップ。主砲が不振から脱した姿を見せていることも何よりも好材料だ。「来週も乗っていけると思います」。復調した4番が中心となって上位を追いかけていく。(宮内 孝太)

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