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藤枝順心が全勝で12連覇…エース宮路花菜が2発…4季連続日本一へ弾み…女子サッカー東海高校総体

スポーツ報知 2024年6月24日 10時3分

◆女子サッカー◇東海高校総体 ▽リーグ戦 藤枝順心3-0帝京大可児 藤枝順心3-0豊川(23日、岐阜・各務原総合運動公園)

 藤枝順心がリーグ戦全勝で12連覇を達成するとともに、全国切符をつかんだ。1勝して最終日を迎えた順心は、FW宮路花菜(3年)の2得点などで帝京大可児(岐阜)に3―0で快勝。続く第3戦もセットプレーから得点を奪い、豊川(愛知)を3―0で下した。冬夏4季連続の日本一が懸かる全国総体は7月末から北海道で行われる。

 身長175センチのセンターフォワード宮路が順心の攻撃を引っ張った。帝京大可児戦の前半3分、CKに頭を合わせて先制点を挙げると、同18分にはDFラインの裏へ抜け出し、GKとの1対1を決めた。

 今月2日の県大会決勝でも先発したが、前半だけで交代。その後は「仲間との連係で崩すこと」を意識して練習に取り組んできた。この日は得意のポストプレーで攻撃の起点になり、豊川戦の前半9分には、ゴール前で相手DFに囲まれながらもMF鈴木由真(2年)へ絶妙のヒールパス。惜しいミドルシュートを呼び込んだ。

 同15分には右からのクロスに合わせてボレーシュート。愛知・セントラル豊橋FC時代はDFを務めることが多かったが、「レベルの高い高校で成長したい」と順心に進み、FWとして進化し続けている。中村翔監督(35)も「体を張って、自分の良さを出せるようになってきた」と目を細めた。

 MF植本愛実(3年)の正確なキックも光った。可児戦で「触るだけだった」(宮路)というCKで先制ヘッドをアシストすると、後半15分にはGKの頭上を抜くミドルを決めた。豊川戦では前半10分のCKがオウンゴールを呼び、同35分にはDF柘植沙羽(3年)のゴールを演出。「セットプレーの精度が高まっている」と指揮官は手応えを口にした。

 北海道での戦いには、4大会連続の全国制覇が懸かる。この日の2戦で4得点にからんだ植本は「今年のチームは高さが強み。(総体を)2連覇したい」とキッパリ。宮路も「毎試合で点を取れる怖いFWになりたい」と目標を掲げた。計3試合で13得点を奪い失点は0。今年も女王に死角はなさそうだ。(里見 祐司)

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