西武への移籍が決まった巨人・松原聖弥外野手が２４日、心境を語った。西武・若林楽人外野手の１対１のトレードが、両球団から発表。松原はジャイアンツ球場で荷物整理や関係者へのあいさつを行い、取材に対応した。「やっぱり驚きが大きいです。不安な気持ちとワクワクな気持ちが両方ある。不安な方がでかいかな。最初は動きも分からないですし、野球の不安というよりは、チームの流れとかの不安はちょっとあります」と率直な思いを口にした。
明星大から１６年の育成ドラフト５位で入団。１８年に支配下登録されると、２１年には１３５試合に出場し、打率２割７分４厘、１２本塁打、３７打点とブレイクした。近年は出場機会を大幅に減らし、苦しい時間を過ごしてきたが、感謝の気持ちは尽きない。「育成で入ったんで、もう７年半もできるとも思ってなかった。１度はレギュラーというか規定打席にも到達して、すごくいい経験をさせていただいた」と、巨人での生活を振り返った。
阿部監督からは激励のメッセージをもらったという。「『チャンスだと思って思い切って頑張れよ』という言葉を頂きました」。西武移籍は再起をかけた挑戦になる。「チャンスと捉えてやるしかない。１日でも早く馴染んで１試合でも多く勝ちに貢献できるように頑張ります」と松原。新天地で心機一転、新たな勝負へ挑む。
◆松原 聖弥（まつばら・せいや）１９９５年１月２６日、大阪市生まれ。２９歳。仙台育英高から明星大に進み、２０１６年育成５位で巨人入団。１８年７月に支配下登録。２１年には１３５試合に出場し、打率２割７分４厘、１２本塁打、３７打点を記録。今季は９試合出場、打率１割５分４厘、０本塁打、２打点。兄はロングアイランド（お笑いコンビ）の松原ゆい。１７３センチ、７４キロ。右投左打。推定年俸２５００万円。