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八村塁、渡辺雄太の合流で「絶対強くなる」 バスケ日本代表監督が克服を確信した課題 

スポーツ報知 2024年6月27日 6時0分

 日本バスケットボール協会は26日、男子日本代表のパリ五輪代表候補16人を発表。レイカーズの八村塁(26)と、今季グリズリーズでプレーした渡辺雄太(29)の“NBA組”が名を連ねた。28日から始まる韓国との強化試合(7月5、7日・有明アリーナ)に向けた第3次合宿参加メンバーにも入り、ついに代表に合流する。八村は21年東京五輪以来で、同年に就任したトム・ホーバス監督(57)体制では初参戦。五輪8強入りを目指す日本に、最強のラストピースが加わった。

 五輪開幕まで残り1か月、待ちに待ったメンバーが“ホーバスジャパン”に名を連ねた。八村はNBA5季目の今季、68試合出場で計923得点、3点シュート98本成功といずれも自己最多を記録し、さらなる飛躍を遂げた。そして、世界最高峰で日本人最長6季を戦った渡辺雄。日本が誇るダブルエースがついに合流する。

 八村の代表復帰は21年東京五輪以来で、ホーバス氏が男子代表監督に就任してからは初参戦。4月の今季終了後は五輪について「これからどうするか決める」と明言していなかったが「大きな大会で強いチームと戦えるのはいいこと」と前向きな姿勢を示していた。

 23年W杯はNBAのシーズンに集中するため欠場。苦渋の決断だった。同大会で日本は48年ぶりに自力での五輪出場権を獲得。八村は後に「すごいうれしくて、ずっと家で叫んでいた。自力で五輪に行けることはすごいこと。日本全体の積み重ねがあっての勝ち」と、歴史的快挙を喜んでいた。

 そして誰よりも八村との共闘を心待ちにしていたのが指揮官だ。レイカーズでの活躍もチェックし「塁は素晴らしい選手。(日本のバスケに)すごくピッタリ合うと思う」。W杯で課題となったリバウンドは「塁も(渡辺)雄太もよくできる。日本のリバウンドが絶対強くなる」と確信。また、日本が世界に勝つための生命線と言える3点シュートも八村は今季、42・2%の高数字で、渡辺雄も22~23年は44・4%を記録してきた。

 日本はパリ五輪で1次リーグB組に入り、W杯王者のドイツ、開催国のフランス、世界最終予選の勝利国と戦う。本番までは日数も限られてくるが、「NBA組はスムーズにできると思う」と語った指揮官。歴代最強の日本版“ドリームチーム”で、史上初の8強入りを目指す。(小林 玲花)

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