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どうなる大谷翔平の本塁打競争出場「いろんな人と相談して」 指揮官は「慎重に」リーグ最多25発で高まる期待

スポーツ報知 2024年6月27日 12時13分

◆米大リーグ ホワイトソックス0―4ドジャース(26日、米イリノイ州シカゴ=ギャランティードレートフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が26日(日本時間27日)、敵地・ホワイトソックス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、2試合連続の先頭打者本塁打となる25号先制ソロを放つなど、2打数1安打1打点、2四球でチームを4連勝に導いた。10試合連続打点は、打点が公式記録になった1920年以降の105年の歴史の中で球団史上初の快挙となった。

 試合開始直後の1打席目。またしても先頭弾を放って見せた。フルカウントからの6球目。昨年韓国リーグNCで20勝を挙げて最多勝&MVPに輝いた先発右腕・フェディーの甘く入った90・9マイル(約146・3キロ)カットボールをはじき返すと、右中間席中段へ一直線だった。打球速度は113・9マイル(約183・3キロ)、打球角度26度、飛距離437フィート(約133メートル)という文句なしの一発を放って見せた。リーグ本塁打2位のオズナ(ブレーブス)に4本差となる独走の25号は、今季100安打目と、ドジャース新記録となる10試合連続打点もマークした。25本塁打と打率3割2分2厘はリーグトップを守り、61打点もリーグトップに「3」差に迫った。

 リーグ独走の25本塁打を放ったことで、現地で注目が集まっているのは、7月16日のオールスター(テキサス州アーリントン)前日に行われる本塁打競争の参加についてだ。オールスターに初出場した21年には大谷も参加して1回戦敗退だったが、22、23年は投手調整との兼ね合い、コンディションを考慮して参加しなかった。体力の消耗が激しく、無理に本塁打を狙うことで感覚が狂うとして強打者の辞退が相次いでおり、この日30号を放ったジャッジ(ヤンキース)もすでに不参加の意向を示している。

 大谷は前日25日(同26日)に「まだオファーがない、というかんじ。それからかなと思いますし、僕もリハビリをしているので、ドクターの許可だったり、トレーナーの許可、チームの許可だったりとか…。もちろんやりたい気持ちは、どの選手もあると思うので、そういう他の部分との兼ね合い次第かなと思います」と説明。この日の試合後に改めて現地メディアから問われると「昨日の今日なのでまだ、そこまで考えてないですし、正式にいろんな人と相談して決めたいなと思います」と話した。

 ロバーツ監督は「本塁打競争に出場することは、球界にとって素晴らしいこと」と前置きしながら「監督、ドジャースのサイドに立つと、右肘のリハビリの過程でもあるので、スイング数が増えて、高い強度になることを考えると慎重になる」と本音を口にした。それでも最後には「翔平がどのような決断をしたとしてもそれはサポートする」と話した。

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