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伊藤匠新叡王、地元のお気に入りは激辛ラーメン 世田谷区役所表敬訪問

スポーツ報知 2024年6月27日 13時54分

 将棋の藤井聡太七冠=竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=から初タイトルを奪取した伊藤匠叡王が27日、世田谷区役所を表敬訪問。保坂展人世田谷区長からひまわりの花束を贈呈された。

 世田谷生まれ世田谷育ちの伊藤は笑顔で区長に「タイトルを奪取することができました。自分は世田谷区で生まれ育ってきてこうした報告ができることはうれしく思います」と報告。保坂区長は「おめでとうございます。藤井八冠から叡王を奪取されたということで、(区長としても)大変喜んでおります。世田谷代表として、大きなステージでこれからもっともっと活躍していただきたい」と声をかけた。

 ちょうど1週間前の20日、叡王戦五番勝負第5局で伊藤は藤井に勝利し、シリーズ3勝2敗で叡王を奪取。全冠制覇していた藤井から初めてタイトルを奪った男となった。

 伊藤叡王は幼稚園のころから師匠の宮田利男八段の将棋教室に通った。表敬訪問に付き添った宮田八段は「幼稚園の頃からお強い少年だなと。本当ですよ(笑い)。将棋が本当に好きなんだなあと分かりました」と明かし、これには隣の伊藤も照れ笑い。宮田門下には、25歳になるまで酒とギャンブルを禁止するおきてがある。保坂区長から「祝杯は?」と聞かれた宮田は「ダメです! あと何年間かは強くなれますから」とたしなめた。

 また区内の行きつけの店を聞かれた伊藤は「師匠によくラーメンに連れて行ってもらいます」と返答。実はそのラーメン屋は激辛ラーメンの店だという。師匠も「いつだったか、『対局に負けたらこのラーメン食べるんだからな』っていったら負けたんで、『一緒に行くぞ』って言ったら、『今、コロナがはやってますから外出は控えたほうがいいのではないでしょうか』って断られまして。うまいこという子やのおと思った」とエピソードを語った。

 終始なごやかな雰囲気で行われた表敬訪問。「なかなか(新たなタイトル戦に)挑戦できる機会はあまりないのですが、頑張りたいと思います」と伊藤。地元に帰った叡王は師匠の隣でいつもよりリラックスした笑顔を見せていた。(瀬戸 花音)

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