◆JERAセ・リーグ 広島4X―3ヤクルト(27日・マツダスタジアム)
広島は、劇的サヨナラで今季3度目の同一カード3連勝を飾った。1点を追う9回2死二塁から石原が13球粘った末に四球でつなぎ、坂倉が2点二塁打で勝負を決めた。坂倉は昨年8月25日のヤクルト戦以来、自身3度目のサヨナラ打で、チーム今季62戦目で初となる劇的勝利をもたらした。
初回は小園の落球で先取点を献上し、1点リードの7回は名手・菊池のまさかの“トンネル”が起点となって逆転を許した。だが、菊池は5回に一時勝ち越しの5号ソロを放ち、小園も9回無死一塁から犠打でサヨナラ機をつくるなど、それぞれ勝利につながる役割は果たした。貯金は今季最多更新の9に膨らみ、2位・阪神に3・5ゲーム差をキープした。
新井貴浩監督の試合後の主な一問一答は以下。
―劇的な幕切れ
「最終回の攻撃は、みんなの執念を感じました」
―坂倉選手が決めた
「(四球を選んだ)石原が粘っているとき、ネクストのサク(坂倉)の表情を見ていたんですけど、すっごい気合が入っていた。やってくれると思っていました」
―石原は13球粘った末に四球でつないだ
「毎試合出ているわけじゃないんですけど、何とかしたい、何とかしよう、つなげようという彼の打席の中での気持ちが伝わってきました。素晴らしい打席だったと思います」
―石原が3戦ぶりの11度目の先発マスクで坂倉は一塁での出場だった
「やっぱりサクもサクで、もがきながら頑張っているし、コイシ(石原)もいいもの見せてくれて、だんだんとマスクをかぶる機会も増えてきている。これは、コイシが頑張ってつかんでいるチャンスだと思う。また2人で切磋琢磨(せっさたくま)してやってもらいたいと思います」
―難しいグラウンド状況でミスもありながら勝ち切った
「悪天候でグラウンドのコンディションが良くない中で。ただ、そのエラーをした選手というのは、小園もしっかりと最後(犠打で)送ってくれたし、キク(菊池)もHRを打ってくれた。ミスというのは野球には付き物。ただミスを取り返す、すぐ取り返してくれるというのは、やっぱりたくましさを感じますよね」
―28日から東京Dで巨人3連戦
「あしたは“移動ゲーム”なんですけど、また一戦一戦、カープらしい全員野球で頑張りたいと思います」