Infoseek 楽天

【阪神】村上頌樹、9回途中1失点で3勝目 自己最多11K&133球も…聖地初完封逃し「いきたかった」

スポーツ報知 2024年6月27日 22時25分

◆JERA セ・リーグ 阪神8―1中日(27日・甲子園)

 阪神・村上頌樹投手が8回1/3を8安打1失点で3勝目を挙げた。昨年4月22日の中日戦(バンテリンD)以来、聖地ではプロ初となる完封こそ逃したが、自己最多133球&11奪三振の熱投だった。

 中日の先発は梅津。“東洋大対決”となったこの日は、「先に降りないように」と2学年上の先輩に対抗心を燃やし、マウンドに上がった。

 初回、カリステと田中に連打を浴び、いきなり無死一、二塁のピンチを招いた。しかし、元同僚の板山を左飛に打ち取ると、細川を空振り三振。2死から石川昂を三ゴロに斬り、立ち上がりを無失点で切り抜けた。

 2回以降は、安定した投球で打者を翻弄(ほんろう)。「低めにしっかり投げられた」とストライクゾーンに力強い球を投げ込み、凡打の山を築いた。5回2死、カリステの2球目には計測不能の“超スローボール”を披露。この日最速150キロをマークした直球との緩急差に、聖地からはどよめきが起きた。

 味方打線から援護をもらった7回以降も、安定した投球を見せた。しかし、今季初の完封を目前にした9回、1死から細川、石川昂、福永に3連打を浴び1点を献上。無念の降板となり「やっぱり(最後まで)いきたかった」と悔しさをあらわ。それでも、雨の聖地からは拍手が鳴り響いた。

 昨季のセ・リーグMVP右腕は今季、試合前まで自己ワーストの4連敗。4月30日の広島戦(マツダ)での完投勝利以来、7試合ぶりの白星に「なかなか勝てずにファンの皆さんやチームに迷惑をかけた。やっと勝てて良かった」と安ど。「また来週もいいピッチングができるように頑張りたい」と決意を新たにした。

この記事の関連ニュース