スタジオジブリの宮崎吾朗監督が２８日、東京・天王洲の寺田倉庫Ｂ＆Ｃ／Ｅホールで初日を迎えた「ジブリパークとジブリ展」（９月２３日まで）の開会セレモニーに出席した。
愛知県の愛・地球博記念公園内にスタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設「ジブリパーク」誕生の舞台裏を案内する展覧会。ネコバスや同パークの「魔女の谷」のメリーゴーランドも展示している。
同施設の制作現場を指揮した宮崎監督は、本展について「ジブリパークは大倉庫でやっているし、ジブリ美術館でやるよりもこのような倉庫でやった方が似合うかなと。『魔女の谷』のメリーゴーランドなど東京ならではの展示もあります」と呼びかけた。
本展は「三鷹の森ジブリ美術館」「サツキとメイの家」など、宮崎監督がこれまで手掛けてきた建築物が完成するまでの裏側も紹介しており「ジブリに入ってずいぶん色んな仕事やってきて、こうしてまとめていただくと、そろそろ引退もできるのかなあと思った次第です」とおどけながら語った。
今後について「ビジョンはないんです…」と話しながらも、「映画を取り巻く環境変わってきている中で、どう映像作品を届けられるか、一つの課題です。ジブリパーク第３期というお話もなくはないので、パークの発展にも取り組んでいきたい」と力を込めた。