日本ハンドボール協会は28日、パリ五輪に出場する男子日本代表17人(リザーブメンバー3人含む)を発表した。司令塔の安平光佑(RKバルダル)、GK中村匠らが名を連ねた。東京五輪代表で、チームの主将を務めてきた東江(あがりえ)雄斗(ジークスター東京)はメンバーから外れた。
男子代表は2月に前監督のダグル・シグルドソン氏が2月に辞任し、のちにクロアチア代表監督となった。4月にかつて日本を指揮し、今季の欧州CLを制したバルセロナのカルロス・オルテガ監督が就任。メンバー選考に関しては「選ぶことは非常に難しい形だった」と明かし、五輪に向けては「どの試合も難しい相手になる。欧州のチームに対し、アジアのレベルが近づけるよう戦って、ライバルを驚かせたい。スポーツには2つの目標があるが、ひとつはタイトルやメダルを取ること、メダルに届かなくても最後の汗一滴まで戦って、満足のいく結果を得ることが大きな目標になる」と語った。
チームの司令塔として期待される安平は「(競技を始めてから)夢だったのが欧州CLと五輪に出ること。そのひとつに出られるのはうれしい」と笑顔。その上で、オルテガ監督と挑む五輪について「スペインのハンドボールが好き。細かいところも教えてもらっているので、今後もっとコミュニケーションを取ったらもっとチームは良くなる」と1か月後に期待した。
チームは7月1、3日にフェロー諸島と親善試合(国立代々木第一体育館)を行い、中旬にドイツへ移動。国際大会に参加した後にパリに入り、五輪では初戦で、前監督のシグルドソン氏率いるクロアチアと対戦する。
▽パリ五輪代表
GK 中村匠、岡本大亮
CP 安平光佑、桜井睦哉、杉岡尚樹、吉田守一、部井久アダム勇樹、徳田新之介、渡部仁、元木博紀、玉川博康、吉野樹、藤坂尚輝、高野颯太
▽リザーブメンバー
坂井幹、水町孝太郎、笠原謙哉