不振で２軍調整中の巨人・坂本勇人内野手（３５）が２８日、“原点回帰のススメ”を説かれた。Ｇ球場で桑田２軍監督と話し合い、「心技体」のうち技術と体力が課題であると確認。動作解析ができる研究室の活用や、２軍打撃コーチに助言を求めるなどの選択肢を与えたという２軍指揮官は「いろんな意見を聞いて、参考にして、打撃の技術を議論してみるのも一つの手だよ、と。体力的にはもう一度、歩くことや走ること、原点に戻って、いろいろやってみたらどうかな？と提案した」と明かした。
坂本は今季、６１試合で打率２割３分４厘、４本塁打、１８打点と低迷し、２６日に登録抹消。故障と体調不良を除けば新人だった０７年以来１７年ぶりの２軍での再調整となった。現役最多の通算２３７５安打の実績を踏まえて調整は本人に一任され、現時点では試合出場の予定は立てずに課題に向き合う方針。この日は午前１０時から室内練習場でマシン打撃でフォームを入念に確認し、その後は短距離ダッシュを行った。
「今日は課題克服のためのプランを立てていこうという話し合いをしただけ。（課題は）これから一つずつ、分かってくるんじゃないか」と桑田２軍監督。百戦錬磨のベテランが、自分自身と向き合う日々が始まった。（小島 和之）