◆JERAセ・リーグ ヤクルト―阪神(28日・神宮)=雨天中止
雨天中止により、阪神は先発の順番を入れ替えた。この日の先発だった西勇は、このカード第3戦の30日へ。29日は予定通り、伊藤将が先発する。30日を予定していたビーズリーは7月5日のDeNA戦(甲子園)まで出番を待つことになった。野手では野口が1軍に初昇格。ノイジーが出場選手登録を抹消された。
以下は雨天中止が決定後の岡田彰布監督の一問一答
―前夜は打線が12安打8得点。いい流れだったが
「もうしゃあないよ、そんなもん。天気に逆らったらあかん。しゃあない、ええ感じやったのに」
―29日はそのまま伊藤将が先発か
「うん。あした伊藤でいく。西(勇)はあさってにする。ビーズリーはまた金曜まで飛びや。しゃあないよ」
―先発陣はどのようにも組み替えれるほど層が厚い
「ビーズリーも『西の方がいまは調子いい』って言っとったな(笑い)。みんな上がってきたからな。ビーズリーは(すでに)1回飛んでファームでも調整登板しとったし。ちょっと悪いけど、もう1回、うまいこと調整してくれと」
―先発は負担が偏ることなく回せている
「もう、全然無理してない。開幕当初は何人かちょっとな、悪いピッチャーおったけど。それもファームで調整したりして、みんなだいぶ、ようなってきたよ」
―折り返しを迎える時期に投手が元気なのは大きい
「まあ、先発の頑張りがあったからこそやけどな。そんな調子良くない中で最少点で抑えとったから、ある程度ゲームになった試合もあるし。1点しか取れんゲームでも、みんな踏ん張っていたと思うよ。今の方が先発は全然いいよ」
―野口が昇格
「ずっとファームでもよかったし、きょうのバッティング(練習)もええやん、全然ええやん。悪い時はホームランも出んと、低めの変化球のボールばっかり振ってたけど。タイミングの取り方もきょうのフリーバッティング、ものすごくいい」
―春季キャンプよりも成長した姿に
「見える、見える。今の方がいいよ」
―キャンプ、オープン戦での1軍経験が生きているか
「それも生きてるかもな。でもやっぱり、最近のゲームで何かちょっとつかんだんとちゃうか。結果も出るしな。若い選手はそうやん、結果が出てきたら何か自信をつかむもの。今までにないバットの出方でヒットになるとかボールの見極めとかな、ゲームの中で成長していくもんやから。この8、9試合か、ずっとヒットも出て、自分なりにつかんだんとちゃうか。今度は1軍で結果が出ることやけどな」
―そのままの打撃を
「そのままでええよ。1軍に上がったからバッティングを変える必要もない。2軍での、そういう姿を見て1軍に上げているんやから」
―なるべく早く使いたい
「まだそれは分からん。右(投手)が続くから。それこそ、前川が(外したら)怒りよるよ(笑い)。結果出てたら、なかなか『きょうは休み』とは言われへんやん」
―豊田、島田も含め、若手の底上げが欲しい
「そうやな、やっぱり新しい戦力がないと、なかなかな。シーズンまだ半分やしな。これからやから、そういうとこで若い選手が出てきたら活性化にもなると思うよ。他の選手にしてもな」
―オールスターまでに後半の戦力の見極めも
「まあ、オールスターまでが一つの区切りやで。20(試合)くらいか。そこまでに、ある程度な。どっかで自分の打席、代打でもきた時に、いい姿を見せてほしいわな」
―ノイジーは
「いやあ、やっぱり内容悪いもん、悪い。調子上げてこいということよ。やっぱり内容が物足りんよ。代打でいく選手じゃないから、スタメンでいくには、もう一つ調子を上げんと、そらなかなか使えへんよ」
―前川は対左投手でも
「まあ、それもあるしな。昨日も(対左腕の好機で)全然バントさせる気もないし、代える気もなかった、はっきり言うて。点入ったからじゃなしに、チャンス広がったら左がくるなと思ってたよ。それでも右は用意も何もしてなかったよ」
―佐藤輝の調子は
「いや、もう結果よ。それでも(27日の)最後の前か、犠牲フライの前か(7回無死二、三塁で左前への2点打)。あの打ち方できるんやったら、最初からやってくれと思うよな」
―追い込まれて対応した
「そうそう。もっと長打が出るわ、もっと有利なカウントであの球が来たら。もっと振れるわけやんか。追い込まれてるから、やっぱりコンパクトに三遊間にいったけど。それはボール球を振ってるから、そのカウントになるんやからな。3ボール1ストライクになって、あの球きたら、もっと長打いけるということや。追い込まれてるからコンパクトにいって、単打で終わってる可能性もあるよ。それは自分で追い込まれてしもうてるわけやん、ボール球を振って。ボール球を振るなよな、カウントがもっとようなる。ほんなら長打が増えるよ」
―当たり前のこと
「そんなん、みんな野球始めた時からそうやん。ボール球を振ってもええという教えなんか、誰も受けてないわけやから。ボール球の打ち方、ワンバンの打ち方なんか教えてもろてないやろ。教えてもろてないことをやったら当たらへん。バットの長さは限られてるんやから、バットよりも遠いとこのボールなんか、絶対当たらへんのやからな」
―ホームランが出ていない
「ホームランなんて出るよ、出るようになったら。ホームラン打ちにいったら、またおかしなってしまう。点を挙げることやんか。ツーアウトでランナーいてないとか、余裕ある時やったら、そら一発狙いにいこうというのも少しはええかも分からんけど。でも、ランナーいるときは、チームのために点を挙げることやから。二、三塁でヒット打って2点とホームランで3点、そんな変われへんぞ。それやったら、その方が確実性が高いわけやから、あないして三遊間の方に打った方が。ヒットを続けていって点を入れていくと、いずれホームラン打てる。これから1本も出んわけないんやから、まだ半分もあるのに」