◆JERA セ・リーグ 巨人3×―2広島=延長10回=(28日・東京ドーム)
ヘルナンデスが自らのバットでミスを取り返した。同点の5回2死三塁で、三遊間へボテボテのゴロが転がったが「どんな形であれ、チームに点をと思い全力で走りました」と、一時勝ち越しとなる適時内野安打をもぎ取った。
燃えないはずがなかった。3回1死二、三塁では岡本和が左翼前に打ち上げた飛球を、広島・小園がスライディング好捕。飛び出していた二塁走者のヘルナンデスは戻り切れず併殺となり、先制の好機を逃していた。それだけに、いつも以上にバットを握る手に力が入った。8回には中前安打を放ち、4打数3安打で来日5度目の猛打賞。頼れる助っ人が心身のタフさを示した。