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まさに“救世守” スーパープレー披露の巨人・絶対的セカンドが守備で大事にしていること

スポーツ報知 2024年6月29日 5時5分

◆JERA セ・リーグ 巨人3×―2広島=延長10回=(28日・東京ドーム)

 驚異的な守備範囲だった。これぞ吉川だ。延長10回2死一、三塁。広島・上本の放った二遊間を破ろうかというゴロに素早く反応した巨人・吉川尚輝内野手(29)は逆シングルで追いつき、そのまま流れるような動きで二塁へ送球。ギリギリのタイミングでアウトにし、勝ち越される危機を防いだ。直後の攻撃で丸がサヨナラ弾。吉川は「たまたま入って、たまたま投げたらアウトに」と謙遜し続けたが、勝利の流れを確かに引き寄せるスーパープレーを披露した。

 球界屈指の守備力を持つ背番号2。守る際に一番大切にしているのは「準備」だ。「こういう打球が飛んできたらこうしよう」と、打者や投手の特徴を把握した上で飛んでくる打球を予測している。事前にイメージしているからこそ、いざ厳しい打球が来た時に誰よりも素早く一歩目を切って、アウトにすることができる。

 バットでも1点を追う5回2死三塁で右翼フェンス直撃の適時三塁打。攻守で躍動した吉川について阿部監督は「素晴らしい守備があってこその(吉川)尚輝だと思う。打っても意地を見た三塁打でしたね」と賛辞を惜しまなかった。

 ここまで岡本和とともに全試合でスタメン出場。27日のDeNA戦(横浜)から2番で起用され、仕事を果たしている。「いいバッターがたくさんいるので、何とかつないだりしている。どの打順でも役割があると思うので、継続してやっていきたい」。存在感が増す吉川が上位を追撃するチームをけん引していく。(宮内 孝太)

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