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パドレス松井裕樹、10試合連続無失点…7点リードで登板「点を与えたくなかった」体重移動修正で球質向上

スポーツ報知 2024年6月29日 12時36分

◆米大リーグ レッドソックス2―9パドレス(28日 米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 パドレスの松井裕樹投手が、9-2で迎えた9回、5番手で救援。1回を投げ、1被安打無失点2三振で、自己最長の10試合連続無失点&8回2/3無失点となった。レッドソックスの吉田正尚外野手は2打数1安打1死球1四球で、打率は2割4分4厘となったが、松井との対戦はなく、WBC侍対決は実現しなかった。

 最後の打者ハミルトンを地面に沈むスプリットで3球三振に打ち取ると、松井は勝利のハイタッチの列に並んだ。試合を締めるのは今季6度目。初見参のフェンウェイパークで勝利に貢献する好投をみせた。

 「点を与えたくなかった。なんとか左打者から三振も取れた。明日以降につながってくるかな。できれば三振を3つとって終わりたいけど、なかなかそうもいかない。あの1球だけ(二塁打)ですね。ゼロで終われて良かったです」

 1死後、右打者のラファエラに内角低めの直球をグリーンモンスター直撃の二塁打とされて悔しがったが、後続の左打者2人を連続三振。存在感をみせた。

 この日のレ軍は先発に左打者6人を起用。試合前ミーティングでも、中継ぎ左腕がキーマンに上げられており、「また明日もです。しっかりチームを助けられるように良い準備をしたい」と充実感をにじませる。この日は対戦がなかったが、“吉田封じ”も当然、左腕の任務のひとつ。「パ・リーグでずっと一緒にやってきて、オールスターや代表チームでもチームメートだった。(試合前の談笑では)対戦することがあったら、お手柔らかにお願いしますと。いい勝負ができたら」とパ・リーグでしのぎをけずった侍対決を楽しみにしている。

 好デビューした4月が終わって、5月から6月上旬に掛けて、救援失敗を重ねるなど、苦戦したが、これで10試合連続無失点と、安定感を取り戻している。取り組んだのは、体重移動の修正。20日のブルワーズ戦から立ち方を変え、タメをつくって前に出ることを心掛けて以来、ボールの質が向上した。

 「クイック気味に投げて、流れで持っていってたのが、今は、ちょっとたってから出ていく。いい感じで、ブルペンでもいいボールが行っているので自信を持って(登板した)」と手応えを口にした。楽天時代から、シーズン中も体重移動について微調整を加えて修正してきた松井。引き出しの多さが頼もしい。

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