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【巨人】ジャイアンツの育成スタイル構築へ…サッカー・シントトロイデンの高野剛氏と意見交換会

スポーツ報知 2024年6月29日 19時58分

 巨人のファームは29日、サッカー・ベルギー1部シントトロイデンでユースダイレクターなどを務める高野剛氏(50)をジャイアンツ球場に招き、意見交換会を行った。桑田真澄2軍監督、ジャイアンツU15ジュニアユースの片岡保幸監督をはじめ、2軍のコーチ陣らが参加。高野氏を講師に、育成について1時間超に及ぶディスカッションを行った。桑田2軍監督は「時代と共に色んな指導法も変わっていくので、育成とは何だという話しを色々して頂いて。コーチたちもすごい参考になったと思います。重要なアドバイスがたくさんあった1時間だったと思います」と収穫を語った。

 高野氏は、2018年にアジア人では初めてイングランドサッカー協会及び欧州サッカー連盟(UEFA)公認プロライセンスを取得。UEFA加盟国のトップチームで監督を務めることができる最高資格を持つ。今年2月にU15ジュニアユースの片岡監督らが渡欧し、ベルギーのシントトロイデンの練習や施設を視察。その縁で今回の意見交換会が実現した。

 高野氏からは「今やっていることに疑いを持つ」、「選手に答えを与えずに考えさせる」ことなどを話したという。講義後には、各コーチが質問に来るなど、実りあるディスカッションとなった。高野氏は「これはサッカーの指導者には見受けられない現象。巨人軍の指導者の方だからこそかもしれないですけど、やっぱりプロを10年以上やられてきた方々ですから、プロとしてのどん欲さというのが、すごく染みついている証拠なのかなと思いました」と積極的な姿勢を高く評した。

 今季ファームでは、競技の枠を超えて、様々な取り組みを行っている。桑田2軍監督は、心・技・体に「考」を加え、自分で考えることの大切さを説く。「野球界の最大の弱点は、自分で考えて行動できない選手を育てるシステムになっていること。言われたことしかできなかったり、思考停止してしまうことが多い。そこを打破するにはどうしたらいいかという取り組みを、ファームの方で今やっているからね。新たなジャイアンツの育成スタイルを、築き上げていけたらなと思います」と話した。

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