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村上春樹さん、「文章は練習しなくていいから楽」音楽好きも楽器は挫折

スポーツ報知 2024年6月29日 22時49分

 作家の村上春樹さん(75)がプロデュースするライブイベント「村上JAM vol.3~熱く優しい、フュージョンナイト」が29日、東京・墨田区のすみだトリフォニーホールで行われ、ジャズピアニストの大西順子らが出演した。

 TOKYO FMの村上さんの番組「村上RADIO」(毎月最終日曜・後7時)からの恒例のライブの第3弾。この日は、音楽監督を務めた大西のリードのもと、ギターのマイク・スターン、ベースのジョン・パティトゥッチら一流ミュージシャンによる豪華バンドが、マイルス・デイビスの「ジャン・ピエール」「ディレクションズ」、チック・コリアの「スペイン」などフュージョンの名曲を熱演。約1800人の観客を沸かせた。

 ライブ後のトークセッションでは、村上さんがミュージシャンたちに質問。“ジャズの帝王”と呼ばれたマイルスのバンドでも活躍したスターンに「マイルスのレギュラーグループに入るのってどんな気持ち?」と聞くと、スターンは「うーん、確かに怖かったですけど、人が思うほど怖くはないかも」と苦笑い。「確かにタフな部分があり、表だって優しい人ではないけど、楽しいし、優しいし、思慮深い一面もありましたよ」と明かした。

 また村上さんは各メンバーに「練習は好きですか?」という質問を連発。「なぜかというと、文章を書くのは練習しなくていいから楽なんですよ。僕も楽器に挑戦したけど、練習が嫌いだから、ミュージシャンの皆さんに聞いてみたいと思っている」と明かした。この質問にスターンは「練習は好き。やり続けることで勢いを落とさずに進んでいける。毎日少しずつやるのがいいんです」。パティトッチも「1人で向き合って練習するプロセスが好きです。常にうまくなりたいという気持ちをもって、前に進み続けていると感じられるので好きです」と答えたが、大西は「歯磨きみたいな感じ。やらないといけないものだから、好きではないかも」と苦笑いしていた。

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