◇第106回全国高校野球選手権 北北海道大会空知地区Cブロック代表決定戦 岩見沢農8-3岩見沢西(30日・岩見沢市営)
8地区で代表決定戦が行われ、岩見沢農は6年ぶりに空知地区予選を突破した。
寝食を共にして深めた「つながり」が、岩見沢農の6年ぶりの北大会切符につながった。3月に、4泊5日の茨城遠征を実施。大矢塁監督(47)が「今年の選手は野球への意欲が高い」と、初めて道外に出た。練習試合4戦に加え、夜は野球の話に花を咲かせた。大矢監督は「打線のつながり、守備のつながりと話してはきたが、一緒に生活して本当のつながりの意味を分かってもらえた」と思い返した。
成果が出たのは2回。打者10人で、全て単打の6安打で5点を挙げた。5点目の左前適時打を含む4安打3打点の4番・山岸恵惟左翼手(3年)は「遠征前は主軸に任せるという感じだったが、今は1番から9番までみんなでつないで点を取ろうと変わった。2回がまさに『岩農(がんのう)野球です』」と胸を張った。