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大谷翔平の出場に前進? MLB本塁打競争がルール変更、打者の負担減に…強打者の辞退続出で

スポーツ報知 2024年7月1日 12時22分

 米大リーグは30日(日本時間7月1日)、7月16日(同17日)にレンジャーズの本拠地・テキサス州アーリントン(グローブライフフィールド)で行われるメジャーリーグのオールスターゲームの前日15日(同16日)に実施されるホームランダービーの競技要項を発表した。

 これまでは全てトーナメント制で1回戦と準決勝が3分、決勝が2分の時間の中で、スイング数や球数に制限はなく、ひたすら打ち続けて柵越えの本数を競っていた。かつては本塁打以外が10球になるまで打ち続けるルールだったため辞退者は少なかったが、あまりに体力消耗が激しく、無理に飛距離を求めてフォームを崩す危険性があることから強打者の出場辞退が相次いでいた。今季もジャッジ(ヤンキース)はすでに辞退を発表した。

 今年実施される新ルールでは2ラウンドに分かれ、1回戦は全選手が出場して本塁打数を競う。上位の4人が準決勝に進出して、4人のトーナメントで優勝者を決める。時間制限はこれまで通り1回戦と準決勝が3分で、決勝が2分。だが、1回戦と準決勝は40球、決勝は27球という球数制限も加わった。前戦で「ボーナス期間」もあり、柵越え以外全てアウトとカウントして3アウトになるまでスイングすることが出来る。ボーナス期間中に425フィート(約約130メートル)を超えるアーチを描くと、アウトカウントが1つ増える。

 体力消耗が軽減されるルールになったことで、出場への態度を保留しているドジャース・大谷翔平投手(29)の出場の可能性も高まるかもしれない。大谷は本塁打競争出場について、昨年9月に受けた右肘手術からのリハビリ中であることを踏まえ「まだオファーがない、という感じ。(考えるのは)それからかなと思いますし、僕も(右肘の)リハビリをしているので、ドクターの許可だったり、トレーナーの許可、チームの許可だったりとか…。もちろんやりたい気持ちは、どの選手もあると思うので、そういう他の部分との兼ね合い次第かなと思います」と話していた。

 大谷はオールスター初出場だった21年に本塁打競争に出場。だが、1回戦でソト(現ヤンキース)に敗れて敗退し、珍しく疲れ切った表情を見せていた。さらにその影響があってか、後半戦は成績を落とした。22、23年はオールスターには出場したが、投手での登板の兼ね合いや、コンディション調整もあって、出場を見合わせていた。

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