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井岡一翔「自分の中で照準は”バム”。3団体統一戦できたら」ジェシー・ロドリゲス戦に照準

スポーツ報知 2024年7月1日 13時37分

◆プロボクシング WBA、IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座統一戦12回戦 WBA王者・井岡一翔―IBF王者フェルナンド・マルティネス(7日、東京・両国国技館)

 WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)が1日、都内の所属ジムで練習を公開した。IBF世界同級王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との王座統一戦に向け、シャドーボクシングを1ラウンド行った。「自分の中で照準はバム。この試合に勝って、3団体統一戦できたら」とキッパリ。七夕決戦で2団体を統一した後、”バム”の異名を持つ、WBC王者ジェシー・ロドリゲス(帝拳、米国)との3つのベルトを懸けた対決を見据えた。

 元IBF、WBOフライ級(50・8キロ以下)王者で2階級制覇王者のロドリゲスは6月29日(日本時間30日)、米フェニックスでWBC世界スーパーフライ級王者のフアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)と対戦。ダウンの応酬の末、ロドリゲスが7回に左ボディーでエストラダをもん絶させてKO勝利した。

 米老舗メディア「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じた最強ランキング)で9位にランク。今回の試合でさらに評価は高まり、ランクアップする可能性が高い。

 井岡は対戦を求め続けてきたエストラダが敗れたことに「ずっと同時代でやってきた。まだ自分たちの時代だと、エストラダ選手とやるのが一番のストーリーだと思っていました」と残念がった。しかし、「バムが今、(同階級での)評価一番高いと思うので、彼を倒すことが自分の評価得られることになる」と照準を切り替えた。

 「ジョシュア・フランコとも戦っていますし、縁があるので」。ロドリゲスの兄である元WBA世界スーパーフライ級ジョシュア・フランコ(米国)と井岡は2度対戦。22年12月にWBO王者として統一戦を行い、引き分けた。翌年6月のダイレクトリマッチは挑戦者として臨み、前日計量で2・9キロ超過して王座を剥奪(はくだつ)されたフランコに判定勝ちして奪取したのが現在、保持するベルトだ。

 因縁あるロドリゲスと対戦するためには、マルティネスとの統一戦勝利が絶対条件。「接近戦で強い選手。彼の距離で勝たないと止められない」と近距離での打ち合いの準備も整えてきた。

 「気持ちも体もより一層作れている状態」と自信を見せる。「ストーリーは変わったけれど、やることは変わらない。必ず結果を出したい」と2団体統一から、ロドリゲスを破っての3団体統一を目指す。

 戦績は35歳の井岡が31勝(16KO)2敗1分け、32歳のマルティネスが16戦全勝(9KO)。24歳のロドリゲスが20戦全勝(13KO)。

 試合はABEMAで無料生配信される。

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