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山本浩二さんから巨人・坂本勇人へ「形とかじゃない。こんだけやったんだってことを作って戻ってきたらいい」

スポーツ報知 2024年7月2日 5時30分

 打撃不振で2軍調整中の巨人・坂本勇人内野手(35)がレジェンドから金言を胸に復活への道を歩む。1日、阿部監督が「(6月30日に)山本浩二さんからの伝言を受け取ったので(坂本に)LINEをしました」と、NPB通算2339安打を放った山本浩二氏(77)からのメッセージを背番号6に伝えたことを明かした。

 もがく男に金言が授けられた。今季61試合で打率2割3分4厘、4本塁打、18打点と低迷。6月26日に登録抹消された。侍ジャパンの監督を務めていた山本氏と坂本は13年のWBCで共闘した間柄。山本氏からの助言内容について阿部監督はこう明かす。「もう、形とかじゃないと。こんだけやったんだってことを作って戻ってきたらいいんだって」。技術はもちろんだが、重要なのは土台である体―。36歳のシーズンで打率3割6厘を残すなどベテランと呼ばれる時期でも健在だったミスター赤ヘルは、アメリカンノックなどを一例に、走り込みなどで肉体をいじめ抜くこと、体を整えることの大事さを伝えた。

 G球場でランニングメニューをこなすなど汗を流している背番号6。ファームでの試合出場や1軍合流時期については一任されている。35歳のシーズンで不振に陥った経験を持つ阿部監督は「(7月23日のオールスターまでに)戻ってきたらうれしいけどね」と復調を願う。「気持ちと結果が釣り合ってこない苦しさはもちろんある。でもそれは誰でも感じるものだと思うので、何とかします」と決意を込めていた坂本。逆境を乗り越え、華やかな舞台に返り咲く。(宮内 孝太)

 ◇山本浩二氏とG坂本 13年WBCで山本氏率いる侍ジャパンで坂本が主力としてプレー。坂本が20年に通算2000安打を達成して山本氏のいる名球会入り。22年12月に那覇で行われた名球会オールスター戦では「名球会セ」の監督を務めた山本氏のもとで現役選手として参加した坂本がプレーし二塁打を放った。

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