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比連崎爽晏楽(ひれざき・そあら)がプロ10勝目 最終回ダウン奪うも初KO勝利はお預け

スポーツ報知 2024年7月1日 22時18分

◆プロボクシング▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)8回戦 比連崎爽晏楽(判 定)椎名善聴(1日、後楽園ホール)

 日本スーパーフライ級11位・比連崎爽晏楽(ひれざき・そあら、27)=川島=が大差の判定で節目のプロ10勝目を挙げた。A級(8回戦以上)初戦の椎名善聴(30)=FLARE山上=を相手に序盤からパンチを上下に散らし確実にヒット。強引に前に出る椎名のプレッシャーに下がる場面も見られたが、最終8回には右アッパーで初ダウンを奪い快勝した。

 「右アッパーは入ったのは分かったが手応えはなかった。最後はKOで終わりたかったが、うまくいかなかった」とプロ12戦目で訪れた初KO勝利を逃し悔やんだ。それでも確実にポイントを稼ぐスタイルで現在5連勝中。元WBC世界スーパーフライ級王者の川島郭志会長は「力の差はあったが、しっかり勝ったことはよかった」とまな弟子をねぎらった。その上で、期待が大きいからこそ苦言も呈した。「最後はダウンを奪ったのだからKOで終わらないと。倒せないならディフェンスとか何かで魅せることが必要」と高いレベルでの成長を求めた。

 高校、大学のトップアマからプロ入りするのが主流の中、比連崎はジムに入門してからボクシングを始めた言わば「たたき上げ」だ。「レベルをもっと上げてアマ出身の選手たちとやり合えるようになりたい」と言葉に力を込め、会長も手にしたスーパーフライ級の王座取りを目指す。

 戦績は比連崎が10勝2敗、椎名は6勝(3KO)5敗。

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