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力石政法「世界チャンピオンになるために最良の選択」大橋ジムに移籍 早ければ年内にも世界挑戦

スポーツ報知 2024年7月2日 18時49分

 プロボクシングのWBCシルバー・スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王者・力石政法は2日、所属していLUZH緑ジムから大橋ジムに移籍したことを発表した。神奈川・横浜市内のジムで会見し、「世界チャンピオンになるために大橋ジムに移籍するのが最善の選択だと思った」と移籍理由を説明した。

 力石は先月、元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏がファウンダーを務める「3150FIGHT」とのプロモート契約を結んでいたが、「マッチメイクや練習環境の問題」などを理由に契約を解消。「日本一すばらしい環境の大橋ジムで悔いなく挑戦したい」と移籍を決断した。

 今年3月にWBCシルバー・スーパーフェザー級タイトル戦で王者のマイケル・マグネッシ(イタリア)に劇的な12回TKO勝ち。試合を映像で見た大橋ジムの大橋秀行会長は「ハートの強さ、気持ちの強さ。魂を揺さぶる試合でした」と評価。6月初旬に移籍したい旨の連絡を受け、今回の契約にいたった。

 ジムの先輩で、中学時代に対戦経験のある世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者の井上尚弥とはすでに対面。「どうしたの?」と聞かれ、「移籍することになりました」とあいさつしたという。「自分より上の人の背中を見られる。幅を広げられる」と笑顔を見せた。 

 力石はLUSH緑ジムの松尾敏郎会長に相談すると「好きにしていいよ」と優しく送り出されたという。今後も普段は名古屋で暮らし、LUSH緑ジムと大橋ジムを両拠点として練習を行う。10月に移籍初戦を行う予定で、8月から試合までの2か月あまりは横浜でホテル住まいすることになるという。横浜のイメージを問われると「欲望の街」と答え、報道陣を笑わせた。

 22年5月に東洋太平洋、昨年1月にはWBOアジアパシフィック王座を獲得した力石は現在、WBC、IBFが3位、WBO7位と3団体で世界ランク入りしている。マグネッシ戦は挑戦者決定戦も兼ねており、WBC世界同級王者オーシャキール・フォスター(米国)への挑戦権を手にしているが、「チャンスは1回しかないと思っている。誰でもどこでもやる」と世界戦が決まれば団体、相手にはこだわらない方針だ。

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