歌舞伎俳優の市川團十郎（４６）がこのほど、都内で１３代目市川團十郎白猿襲名披露巡業（８月３０日～９月２７日、全国１８か所２３公演）の取材会を行った。
２０２２年１０月から始まった２年間の襲名披露興行は、この巡業と１０月の大阪松竹座公演で終了する。２年間の心境の変化について「襲名披露は責務が大きくて、楽しめるものではない。ただ、襲名披露の合間にある通常の興行では、開放感があり、芸事の楽しさ、深みを感じやすくなった。自分が歌舞伎を楽しんで、それがお客様にも伝われば」と思いを明かした。
演目は河竹黙阿弥の名作「天衣紛上野初花（くもにまごううえののはつはな）」の一幕「河内山（こうちやま）」。高僧に身分を偽って屋敷に乗り込む河内山宗俊を演じる團十郎は「爽快な演劇で、私は好きな芝居です」とアピールした。