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鈴木誠也が通算45本目の一発 渡米後最大となる打球角度40度のムーン・ショット3ラン

スポーツ報知 2024年7月3日 13時38分

◆米大リーグ カブス4―6フィリーズ(2日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの鈴木誠也外野手は2日(日本時間3日)、本拠のフィリーズ戦に「4番・DH」で先発し、9回に11号3ラン本塁打を放つなど4打数2安打3打点で、打率は2割6分2厘となった。1―6の9回無死一、三塁で、相手5番手のルイスの直球をとらえ、打球角度40度で高々と左中間スタンドに届くアーチを放った。日本人メジャーでは、井口資仁を抜いて単独5位となった通算45本塁打の中で、最も角度が付いた当たりで、幸先の良い7月スタートとなった。

 長い滞空時間と共に、大歓声のボリュームもマックスに達した。9回無死一、三塁。鈴木がカウント3―1から内よりに入った96マイル(154キロ)の直球をとらえた。打球速度105・9マイル(約169キロ)、40度のアングルで飛距離384フィート(約117メートル)伸び、左中間スタンドに着弾。華麗な放物線に、それまで静かだった本拠地が活気づいた。

 「風に助けられました。レフトフライかなと思った。上がり過ぎな感じではあった。自分のスイングができるカウントに持っていけた。力まず、しっかり振ることができました」

 打球角度40度のムーン・ショット。2023年5月17日のアストロズ戦でフランスから放った左翼2ランの38度をこえる自己マックスの角度が付いた。打球速度が158キロなら本塁打になる角度は26~30度に限定されるが、打球速度が速ければ広角になる。上がり過ぎた打球でも、しっかりバットを押し込んだ結果、最後のひと伸びが生まれた。

 「第2打席に打ち損じて、悔しかった。僕が得点圏で三振しなければ、何かしらできたらまた変わっていたのかと思う」振り返ったのは、1点を返し、なおも2死二塁で迎えた3回の第2打席。仕留めたかった高めの直球をファウルし、最後は空振り三振。よほど悔しかったのか、珍しくバットで地面を叩く仕草をみせた。

 ナ・リーグ東地区1位のフィリーズはハーパー、シュワバー、リアルミュートが負傷者リスト入り。飛車角落ちの相手に打ち負け、4回以降は5イニング連続で3者凡退。鈴木の3ランで抑えのホフマンを引っ張り出したのが、せめてもの意地だった。

 「明日、切り替えて、早い段階でピッチャーを助けられればいいと思います」

 3日(日本時間4日)の第2戦は今永昇太投手が8勝目を掛けて先発する。鈴木は序盤での援護を誓った。

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