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大谷翔平が本塁打競争辞退へ「リハビリもある」「ボリュームも多い」

スポーツ報知 2024年7月3日 14時14分

◆米大リーグ ドジャース6×―5ダイヤモンドバックス(2日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が2日(日本時間3日)、7月初戦の本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、一時逆転の27号2ランを放つなど5打数3安打2打点をマークし、日本人3人目となるメジャー通算500打点も達成した。ドジャースは1点を追う9回2死走者なしから劇的なサヨナラ勝ちをした。

 サヨナラ勝ちについて大谷はテレビインタビューで「最後難しいシチュエーションだったと思うが、フレディ(フリーマン)もテオ(ヘルナンデス)も素晴らしかった」と笑顔。27号2ランについては「結果的にホームランになったが、つなぐことだけを考えていた。いいバッティングだった。(最近10戦7発は)いい感覚が継続してきている。まだまだ後半戦もある。まずはこの感覚をしっかり大事にしたい」と振り返った。

 また試合後の取材対応では、球宴前日恒例のホームランダービーに出場しないであろうとの見通しを明かした。「(出場の)話が来て、色々話していた途中なんすけど…。リハビリもあるので、なかなか(スイング数の)ボリュームも多いし、今回はおそらく出ない方向で進むんじゃないか」と話した。

 1日の休養を経て迎えた7月初戦のダイヤモンドバックスの先発はマンティプライ。今季38試合目の登板だった左腕で、3人だけに投げる「オープナー」として起用された。大谷は試合前の時点で今季4打数無安打に抑え込まれていたが、7月初打席だった初回先頭の1打席目は、カウント1―1から内角のシンカーを逆方向にはじき返して左翼線への二塁打。T・ヘルナンデスの適時二塁打で先取点となるホームを踏んだ。

 1点をリードした3回先頭の2打席目は、2番手右腕・ネルソンと対戦し、4球目に自打球を右足つま先に当てて、思わずバットを投げ捨てるほど痛がって、絶叫が響き渡り、トレーナー、ロバーツ監督が駆け寄るほどだった。その後も打席に立ったが空振り三振。5回1死走者なしの3打席目は詰まりながらも中前に落として、5試合ぶりのマルチ安打とした。

 さらに1点を追う7回無死一塁の4打席目には一時逆転となる27号2ラン。3番手右腕・マルティネスの2球目の89・7マイル(約144・4キロ)を振り抜くと、右翼手は一歩も動くことが出来なかった。打球速度112・0マイル(約180・2キロ)、打球角度37度で高々上がった打球は飛距離433フィート(約132メートル)で右中間席に飛び込み、日本人3人目となるメジャー通算500打点も達成した。打球の行方を確認すると「カモーン!」と叫んだ。その後本拠地では「MVP!」のコールが巻き起こった。

 ドジャースは9回1死走者なしで、三塁打が出ればサイクル安打だった大谷が空振り三振。2死走者なしからスミス、フリーマンの連続二塁打で追いつくと、サヨナラにつなげた。

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