Infoseek 楽天

那須川天心が公開練習で“ガチ”スパーリング 「場を支配する」世界ランク3位相手に進化見せた

スポーツ報知 2024年7月4日 15時18分

◆プロボクシング ▽スーパーバンタム級(契約体重53・5キロ以下)10回戦 那須川天心―ジョナサン・ロドリゲス(20日、東京・両国国技館)

 WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)7位、WBO同級11位、WBC同級13位の那須川天心(帝拳)が4日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。シャドーボクシングを計4回、スパーリングを2回、ミット打ちを3回と緊張感ある中で報道陣に披露。WBA同級4位ジョナサン・ロドリゲス(米国)戦に向け、順調な仕上がりを見せた。

 転向4戦目は初の世界上位ランカーとの対戦。スパーリングパートナーとして2人の強力なメキシコ人選手を招へいした。この日は通算23勝(16KO)4敗で、WBO世界バンタム級3位、IBF同級4位でのクリスチャン・ヒメネスとスパーリング。張り詰めた空気の中、右フックやカウンターでの強烈な左などを見せた。相手に押し込まれる場面も見られ、迫力ある”ガチスパーリング”となった。

 昨年8月、IBF世界バンタム級挑戦者決定戦で現王者の西田凌佑(六島)と戦い、判定の末敗れたヒメネスと、もう一人は21勝(15KO)1敗のWBC世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)19位のヘスス・アレチガ。ともに24歳の2人は15日に来日。天心は帝拳ジムの選手との練習も含め、すでに100ラウンドを超えるスパーリングを行ってきたという。

 「スパーリングパートナーがめちゃくちゃ強い。スパーの方が試合よりきつい。安心できないスパーリングが続いている」と厳しい実践練習の中で進化。パンチ力、ステップワークなどに磨きがかかった。

 2月の試合では初の世界ランカー相手となったルイス・ロブレス(メキシコ)戦で相手を圧倒して3回終了TKO勝ち。さらなる成長を続けている天心の今回の試合のテーマは、「倒しに行くと逆に倒せなくなる。すべてタイミングで決まるなと思っていて、相手を飲み込む。場を支配する」。無理にKOを狙わず、流れに逆らわずに、気づけば相手をリング上で支配している流れを作ることが理想だという。

 「期待してもらっていいい」と自信を持っていい切った天心がタイトル戦と同じ初の10回戦に臨む。

 ともに25歳の2人の戦績は天心が3戦全勝(1KO)、ロドリゲスが17勝(7KO)2敗1分け。

 試合はPrime Videoで配信される。

この記事の関連ニュース