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「野球人生でできるかなって何度も思ったことがある」DeNA・平良拳太郎がリーグ最遅の11年目で初完封

スポーツ報知 2024年7月5日 5時25分

◆JERA セ・リーグ DeNA3―0ヤクルト(4日・横浜)

 完全復活を印象づける113球の完封劇だった。DeNA・平良が歓喜の雄たけびを上げた。3―0の9回2死一、三塁。一発が出れば同点の危機も、宮本を直球で空振り三振に仕留めた。9回7安打無四球で、プロ初のシャットアウト。セ一筋の投手としては最も遅い11年目での達成に「野球人生でできるかなって何度も思ったことがある。初めてできてよかったです」と、格別の味をかみ締めた。

 開幕ローテ入りしたものの、右肩痛で約3か月間ファームで過ごした。「リハビリ期間があったおかげで完封があった。特に長井(優貴)トレーナーが厳しくトレーニングをしてくれた」。支えてくれた恩人へ、感謝の思いがあふれた。

 タコの御利益(?)もあった。人気たこ焼きチェーン「銀だこ」のヘビーユーザー。「打者をタコる(凡退させる)」との意味も込めて先週、8個入り2パックを平らげ「その成果が出たのかも」と笑った。「後半戦は1試合でも多く力になれるように」。故障を乗り越え一回り大きくなった男が、逆襲を予告した。(長井 毅)

 【記録メモ】巨人からDeNAに移籍した平良が、11年目で初完封勝利を飾った。プロ入りから最も年数のかかった完封には、99年に13年目で記録した高木晃次(ヤ)の例があるが、高木は阪急に入団後、ダイエーを経てヤクルトに移籍。セ・リーグの球団だけに在籍した投手では、94年の11年目・紀藤真琴(広)と並び最も遅い初完封となった。

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