J2藤枝MYFCは4日、ホーム・水戸戦(6日)に向け藤枝市内で調整した。J2清水エスパルスから育成型期限付き移籍したFW千葉寛汰(21)が紅白戦でゴールを決めるなど、ベンチ入りへアピールした。
清水から藤枝へ県内移籍した点取り屋の千葉が、初日の練習でさっそく決定力を見せた。紅白戦でサブ組のFWに入ると、開始早々にゴール前へ抜け出してシュート。GKに止められたが、こぼれ球を逃さず蹴り込んだ。
清水ユース時代は国体やプレミアリーグで得点王に輝いた。トップ昇格後は今治や徳島で武者修行した。だが清水に復帰した今季はリーグ戦5試合で無得点。「今のままでは難しい。試合に出ないと落ちていく」と出場機会を求めて飛び出した。「夏の移籍はインパクトが大事。最初の数試合で結果を残さないと」と燃えている。
紅白戦の2本目では主力組に入り、矢村健と2トップを組んだ。練習後は須藤大輔監督(47)から守備の約束事を教えてもらった。ボードを使って指導した指揮官は「持っているものがある」と潜在能力を評価。水戸戦については「考えてみます」としたが、ベンチ入りもありそうだ。
今治時代に2トップを組んでいた仲良しの中川風希がおり、新しい環境に不安はない。「攻撃的なチーム。選手として成長できると思う。まず1点取りたい」。リーグ後半戦で藤枝の起爆剤になれるか。千葉の挑戦が始まった。
(里見 祐司)
〇…MF梶川諒太(35)が7試合ぶりに先発復帰しそうだ。5月19日の山口戦で足を痛めて離脱していたが、前節・群馬戦で0―1の後半から出場。豊富な運動量で流れを変え、逆転勝利を呼び込んだ。この日もピッチを猛然と走り回り、「足はもう大丈夫」と35度を超える猛暑にも元気いっぱいだ。対策として練習中は長袖のインナーを着用。「きついけど、これで暑さに慣れるようにしているんです」と明かした。