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東京V城福浩監督「選手、チームが成長することが自分の存在意義」6日C大阪戦でJ通算監督500試合の節目を迎える

スポーツ報知 2024年7月5日 12時39分

 東京Vの城福浩監督が、6日のC大阪戦(味の素スタジアム、午後6時キックオフ)で監督としてJリーグ通算500試合目の節目を迎える。

 ホームで迎える節目の一戦に向けて指揮官は「クラブがそういう数字を拾ってくれたことはありがたいですし、このクラブでその試合を迎えることができるのはすごくうれしく思います。けど、自分はまだまだ戦っている最中の人間なので、その数字に関して何かあるかと言われると、ないです。通過点のうちの一つだと思う。その数字を聞いて思うのは、色々な選手と接しさせてもらったと、それは改めて思いますし、選手が成長して、チームが成長することが自分の存在意義。そうじゃないと自分の存在意義はないわけで、やはり選手とともにその時その時で彼らが一生懸命やってくれたからこその今なんだなと思います」と話した。

 FC東京、甲府、広島、現在の東京Vの4クラブで監督を務め、これまでJ1通算337試合(123勝99分け115敗)、リーグカップ通算57試合(23勝15分け19敗)、J2通算105試合(55勝31分け19敗)。今季も16年ぶりのJ1で戦うチームを率いて、4バックからシーズン途中で3バックへの変更を試みるなど、戦力を生かした柔軟な采配で現在10位と結果を残している。

 それでも「今も自分はまだまだだと思っているので、日々、シチュエーションの中で選手とともにチームを作っている、勉強している最中。10年前の自分が果たして、若い選手に自信を持たせてやれたのかとか、中堅の選手に成長を促せたのかとか、ベテランの選手の背中を押せたのかと、今まで携わった選手を思い浮かべると、もうちょっとやれたんじゃないかなという思いはすごく強いです。今の自分が十分ではないけど、今だったらもう少し、やってあげられたんじゃないかなと。そういう選手たちを思い出すと、もっとやれたことがあったんじゃないかという思いがすごくありますし、今でもピッチの上で会うことも、引退した選手もいますけど、まず心の中で浮かんだり、口に出すのは『昔、悪かったな』と。もっといいアプローチができたんじゃないかと、常に思っています」と、経験豊富な指揮官だからこその思いがある。

 監督として長い年月を過ごしてきたからこそ、今の胸に中には確固たる信念がある。「選手がこのチームにいて、この監督とやって成長を感じられるような存在でありたい。それを手助けできるような存在でありたいと思っています」。その日々を繰り返し、名門クラブをさらに強くする。

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