大相撲名古屋場所（１４日初日・ドルフィンズアリーナ）に向けて横綱・照ノ富士（伊勢ケ浜）が５日、名古屋市内の立浪部屋に出稽古した。猛暑の中、同じく出稽古に来ていた新小結・平戸海（境川）を指名して１１番。最初の一番は右を差して寄り切った。その後、つり出すなど圧倒して４連勝。息も絶え絶えの平戸海には「疲れたと思うとそうなる。（相手に）飲み込まれたら自分の雰囲気をつくれない」と助言。すると気合の入った平戸海に寄り切られた。
計９勝２敗だったこの日の内容については「普通」とだけ話し、自身の状態については「徐々に良くなっている」と明かした。平戸海の指名理由については「たまたま」と話すにとどめた。今後の出稽古予定は「そのときの状態による。色々なタイプとやりたい」と前向きだった。
３月の春場所は「腰椎椎間板症」、５月の夏場所は「左肋軟骨損傷、右変形性膝関節症」のため途中休場した。一人横綱が真夏の名古屋で復活を期す。