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プロゴルファー歴7か月の22歳 日本人2人目の初出場Vへ首位キープ 

スポーツ報知 2024年7月6日 6時30分

◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本プロ選手権 第2日(5日、岐阜・富士C可児C志野C=7164ヤード、パー71)

 昨秋にプロ転向したツアー1勝の杉浦悠太(22)=フリー=が6バーディー、1ボギーの66で回って通算11アンダーに伸ばし、首位をキープした。1985年以降では、2009年覇者・池田勇太以来となる日本人2人目の大会初出場Vで、優勝で得られる5年シードを目指す。国内メジャー2勝の蝉川泰果(23)=アース製薬=、ツアー初優勝を狙う清水大成(25)=ロピア=も66で首位に並んだ。

 最高気温36度と猛暑日となった中で、22歳の杉浦は暑さが増した後半に4つスコアを伸ばした。14番で第2打を2メートルにつけ、16番は10メートルを沈めるバーディーで66。「前半耐えることができて、後半につながった。(パットも)いい感じで打てている」と疲れを見せず、喜んだ。

 昨年11月に史上7人目のアマVでプロ転向した。今季は開幕から5戦連続でトップ10入りも、プロ初優勝はまだ届いていない。隣県の愛知・高浜市出身でこのコースは日大2年時(21年)に中部アマでプレーした。「ドライバーを中心に打っていたが、今は刻むホールが増えた。ボギーも少なくなった」。この日は14ホール中、ドライバーは7回にとどめ、予選2日間でボギー1つだけと成長を見せた。

 本大会に初出場で優勝したのは85年以降4人で、日本人は09年の池田だけ。優勝すれば得られる5年シードも魅力だ。「それ(シード)もあるし(今季は)賞金王を目標にしている」。国内開幕前の2月末からアジアンツアーを転戦するなど、海外志向が強い。4月に車を購入し、自身の発奮材料にもなったという。大会への思いは「いつも通り」と気負いはなく、プロ入り7か月あまりの若手がNO1プロの称号をつかみ取る。(岩原 正幸)

 ◆今大会の初出場V 外国人を含め過去4人。01年のD・ウィルソン(米国)、09年の池田勇太、15年のA・ブランド(豪州)、21年の金成(キム・ソンヒョン、韓国)。杉浦が勝てば5人目、日本人では2人目。※日本ゴルフツアー機構に詳細な記録の残る1985年以降。

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