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【高校野球】旭川東がイチロー氏からの直接指導生かし初の頂点狙う…全国高校野球選手権南北北海道大会の組み合わせ決定

スポーツ報知 2024年7月6日 8時26分

 第106回全国高校野球選手権南北北海道大会の組み合わせ抽選会が5日、行われた。北北海道の旭川東は、昨年11月にイチロー氏(50)=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター=から受けた指導を生かし、初の頂点を狙う。

 学校祭のパレードに参加してから抽選会場に乗り込んだ旭川東が、野球でも力強く突き進む。初戦の相手が帯広大谷に決定。臼井颯汰主将(3年)は「自分たちは一戦必勝。相手が決まって、さあ行くぞ! という感じです」と背筋を伸ばし気合を入れ直した。

 “イチ流”野球で悲願に挑む。昨年11月、元大リーガーのイチロー氏(50)が2日間、臨時コーチとして野球部を指導。ナインは練習前の準備から守備、打撃、心構えに至るまで、あらゆることを学んだ。練習が限られる冬期間。「どんな距離だろうと全力で投げていなければ、春にはレベルが下がってしまう」と遠投一つでも全力を出し切り、イチロー氏の代名詞でもあった背面キャッチの練習などにも挑戦した。

 股関節の動きを意識した「イチロースクワット」を毎日のウォーミングアップで取り入れると、4番の小港瑛太(3年)は「打撃で軸足がブレないようになった」。何より「その日の限界まで挑戦しよう」という言葉が全員の支えになった。西中剛志監督(44)は「心技体、色んなところで成長している」と効果を実感している。

 旧制中学時代を含めると、同校は過去に11度も準優勝。あと一歩で甲子園切符を逃してきた。イチロー氏も「それが切なすぎる」との理由で同校の臨時コーチを買って出た。「イチローさんやOBたちの気持ちも背負っている。今回は歴史の節目になる何かがあると思う」。臼井主将の言葉に、自信がこもっていた。

(石井 睦)

 〇…クラークは夏連覇への陣容がようやく整った。空知地区予選前に中軸の3選手がコロナ感染するなど体調不良が続出。その影響で「打線が湿ってしまった」と佐々木啓司監督(68)は振り返る。代表決定戦も1―0の辛勝だったが、山田陽紫(きよし)主将(3年)は「ここまで来たら力を出し切るだけ。守備でしっかり抑え、チャンスで1本を打てるような試合を」と心構えを口にした。

 〇…右腕を三角巾でつった武修館の斉藤猛虎主将(3年)がくじを引き、連覇を狙うクラークとの対戦が決まった。地区代表決定戦で一塁へスライディングした際に右肩じん帯を損傷し、「全治5週間」と診断された。名前通り阪神ファン。その本拠・甲子園まで勝ち進めば戦列復帰できる可能性もあるだけに、「試合には出られないけど、ベンチから声で盛り上げたい」と闘志を示した。

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