将棋の藤井聡太王位＝竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖＝に、渡辺明九段が挑戦する第６５期王位戦七番勝負第１局が６日午前９時、愛知県名古屋市「徳川園」で２日制の１日目が始まった。
藤井は今月１日に山崎隆之八段を相手に３連勝で防衛し、Ｖ５で「永世棋聖」（条件＝通算５期）の称号を得たばかりだが、今シリーズは連続５期が条件の「永世王位」の“二冠”がかかる戦い。
一方、昨年６月の名人戦で藤井に七冠目のタイトルを奪われ１９年ぶりに無冠になった渡辺は、約１年ぶりのタイトル戦で反撃を期す。
両者がぶつかるタイトル戦は６度目で渡辺は王位戦は初挑戦。振り駒の結果、先手は藤井に。飛車先の歩を突き、その後互いに角道を開けたが、渡辺が△４四歩とふさいだ。開始３０分で１４手目まで。
１日目は午後６時を過ぎて手番が封じ手を記入し、翌７日に指し継がれる見込み。